File.90 身に潜む狂気②
「ようやくこいつの体のコントロールを得ることが出来た!!ここまでにどれほどの時間がかかったことか!!」
それにしても主人格は馬鹿だなぁ…今までに会ってきた人格達が良い奴らだったせいなのか、意外とすんなりと渡してくれて助かったぜ…これでようやく…
「暴れることができるなぁ…とりあえずまずは…こいつの体を使って遊びに行くとしますか!!」
現在時刻は16:45…夕食の時間を考えれば、2時間位は暴れることができるはずだ…
「こいつの体は暴れるのに適しているなぁ…身長は低くなくむしろ少し高いくらいで、筋肉が無いように見えてしっかりとある…それに、視力が良い…これほどまでに恵まれているやつは見たことがない…」
主人格は2時間は確実に目を覚まさないはずだから、俺が好きなようにさせてもらおう…さっき言った条件だって無視してしまえば良い…
俺が移動してきた場所は、ご想像におまかせしよう…簡単に言えば、暴れても問題ないところだ…暴れたり無くて、道場破りでもしてやろうか?とさえ思った…流石にそんな事をしてしまえばこいつ自身が困るからな…
「ふぅ…久しぶりに暴れられると思ったら体が喜んでるな…楽しめそうだ!!」
俺はひたすらに満足するまで暴れた後、家に帰ろうとしていた…しかし、帰る道中で人にぶつかってしまった…相手は俺の方に振り向いて怒鳴ってきた…
「おい!!何ぶつかってんのに謝罪をしてねぇんだ!!」
「する必要がないな!!…そうやって威嚇するような低能な馬鹿に下げる頭は、あいにくと持ち合わせていないのでね」
「こいつ!!こっちに来いよ!!」
「来いと言われてついていく奴が居るか?馬鹿なんじゃないの?」
「てめぇ!!良いから来いって言ってんだよ!!」
「…しょうがない(暴れてスッキリしたってのに…イライラしてきたな…こいつをいっそのこと殺してやろうか?)」
「俺は、秋島組の千秋だ!!お前…殺されたいんだなぁ?」
「お前が俺のことを殺すって?殺せる覚悟あるのかな?それにそんなに手が震えているじゃないか…どうしたんだい?」
「チャカを使っちゃいけないしカタギに手を出すなってオヤッサンから言われているけど、もう無理だ!!殺してやるよ!!」
そう言って懐から何かを取り出そうとしている…この俺が、その隙を見逃すはずがない…
「ふぅ〜隙あり…お前はさっきっから殺す殺すって言ってるけど結局殺すなんて夢のまた夢だな…警察に捕まってから、刑務所に入ってこい!!また会えたら良いな?」
俺は思いっきり拳は顔面に数発食らわせた後、みぞおちと左の脇に拳を数発食らわせた…千秋という男はその場に倒れ込んで吐き出した…
「うげぇぇぇぇ…はぁはぁ…痛いじゃねぇか…」
「意外と耐えるね?俺的にはいまのでダウンさせることが出来たと思ってたんだけど…」
「これくらいなんとでもないな!!抗争でこんな風に吐いたことがあるわ!!」
「へぇ〜まぁ俺には関係ないから良いや!!」
「俺のことをこんなにしておいて許されると思うなよ?組長がお前のことを潰しに来るぞ!!もしそうなりたくなければ俺に土下座して謝るんだな!!」
「なんで俺が許しを請わなくちゃいけないんだ?許して貰う必要はないし、別に来るなら来ればいいじゃん…なにか違うかな?」
「くっ…お前は俺のことを怒らせた!!いつか復讐してやるよ!!」
「ぶつかったくらいで復讐って…馬鹿なんじゃないの?それとも本当に頭が悪いだけ?」
「こいつ!!今すぐにでも殺してやっても良いんだぞ!!それでも良いなら俺のことを馬鹿にしてもいいがな!!」
「はいはい…俺は家に帰らせてもらうとしますよ!!」
主人格よ…ちょっとばかし不味いことになったかも知れないが後は頑張ってくれ!!それじゃあな!!
「というか暴力団なんだ…所属している組をああいう風に名乗っても大丈夫なのかな?」
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完結しましたよ!!甲子園用の小説が!!完結した記念に載せていきます!!
殺人鬼に恋した女子高生
https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728
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