File.83 旅行②
「へぇ〜その子がハーツちゃん?」
「そうだよ!!この子を連れてこようか本当に悩んだんだけど連れて行くことにしたんだ!!」
「ふふっ可愛いな〜この子に会えて私は良かったよ!!」
「そうですか?」
「そうだよ!!この子は、生後何ヶ月くらいなの?」
「この子は確か、生後6ヶ月位だった気がします…美紀さんは何か動物飼ってるんですか?」
「え〜っとね…猫を飼ってるんだ!!私のスマホのロック画面のこの子!!」
美紀さんのスマホの画面には白い毛の猫が居た…こっちに視線を向けていて可愛い…
「この子のことどう思う?」
「とっても可愛いと思うよ!!この子がどんな種類なのかはわからないけど、青い瞳と白い毛が合ってていいと思うな!!」
「ありがとう!!この電車は後どれくらいで着くの?」
「多分後40分くらいだと思います」
「私も少し寝てきてもいいかな?行く直前まで課題をやってて疲れてるのかも…」
「全然寝てもらって構わないですよ!!個室じゃないから、椅子を倒すだけになりますけど…」
「椅子を倒せるだけでありがたいわ…それじゃあ翔太君も着くまで寝ておきな?あっちについてから楽しめないよ?」
「あはは…俺は起きておきますよ…万が一全員起きれなかったら不味いですから…」
「ありがとう…一人に任せてしまっているようで申し訳ないわ…」
「苦じゃないので大丈夫ですよ…それに、何かしらしていればすぐに着いてしまいますから…」
「そう…それじゃあおやすみ」
「お疲れ様です…ゆっくり休んでてください!!着く10分くらい前には起こしますから!!」
ここから大体30分くらいか…それぐらいなら、窓の外の景色を見ていれば、すぐに経つだろう…
俺は窓の外を眺めながら、音楽を聞いていた…そして30分ほどが経ち残り10分ほどで着くだろう…
「魁兄!!零斗さん!!起きてください!!」
「うん?あぁおはよう…後どれくらいで着くんだ?」
「遅れがなければ、10分ほどでつきます!!零斗さんも二度寝しようとしないでください!!」
「もう少し優しく起こしてくれ…どうも私は寝起きが弱いらしいいんだよな…嫁にも何度も叩き起こされたことがあるぞ…」
「そういうの良いですから!!降りる準備をしてください!!」
「わかったよ…娘も起きにくいだろうから頑張って起こしてくれ…起きなかったら頭にチョップしてやると良い…大抵それで起きるからさ」
「分かりました!!」
俺は隣で寝ている美紀さんに話しかける…
「美紀さんもうすぐ着きますよ!!起きてください!!」
「う〜ん?」
「もう着きます!!起きてください!!」
「後5分…」
「ふぅ…俺が直接頭を叩くのは…あれだから、零斗さん頼みますよ?」
「君がやってくれて構わなかったのに…まぁ良いけど」
零斗さんはそう言って頭に軽くチョップをした…すると、美紀さんは眼を覚ました…
「ふわぁ…おはよう」
「おはようじゃないよ…そろそろ着くって聞いたから準備をしておいて?」
「わかったわ…準備する…翔太くんもありがとね?起こそうとしてくれて…」
「いえいえ…大丈夫ですよ?それよりも起きてますか?めちゃくちゃ眠そうですけど…」
「うん…起きてる…」
それからすぐに、日光についた…駅を出るとホテルに向かうために手配した車が居た…
「東雲さんと菊池さんですか?それと前田さんであっていますか?」
「あっています!!原口さんであっていますよね?」
「はいあっています!!こちらに車がありますので、ついてきてください」
こうして、俺たちが乗った車はホテルに向けて出発した…
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