File.79 子犬
「よしっ!!皿洗い終了!!」
俺は皿洗いをいつもの1.5倍速くらいで終わらせた…適当にやってるわけではないからそこは安心して欲しい…
「さ〜て…この子はどんなご飯が好きなんだろう…」
犬用のご飯を一応数種類用意してみたが…この子の好みに合うかはわからない…もしかしたら他のやつを探しに行かなくちゃいけないかも…
「どれが好きなんだろうな…これかな…」
一応どれが好きなのかわからないので、全部を皿に出してみることにした…後で皿洗いをしたりするのは俺なんだし大丈夫だろう…
俺の事前知識だと、ジャーマンシェパードは、警察犬や牧羊犬なんかになることが多いと聞いたことがある…それと毎日のブラッシングは必須なんだっけ?
後は、性格は 聡明、 好奇心旺盛、 頑固、 警戒心が強い、 忠実、 従順、 自信満々、 保護意識が旺盛、 注意深い、 勇敢こんな感じらしい…ちなみにこれは、『ジャーマンシェパード』って検索したら出てきたものだ…
「どれを食べるんだろう…これかな?」
俺は動物に触れたのが今日が初めてだ…動物園なんかに行った記憶はあるものの、動物が俺のところにだけ来てくれなかったこともある…小学生の頃に猫カフェにクラスの人といった覚えがあるが、その時も何故か猫は俺のところにだけ来てくれなかった…この子もそうなっちゃうのかな?
「そう言えば名前も決めてあげなくちゃ…どうしようかな…」
俺は悩んだ…冤罪で疑われた時の苦悩とは違って苦しくはないものの、すごいもやもやすると言うか…その日、俺は結局一晩経っても名前を決めることが出来なかった…候補までは絞ったのだ…
1つ目は『ナイト』…「夜」という意味もあるけど、俺としては、「騎士」の意味の方が強いかな…この子の毛が黒いからか、真っ先にこの名前が思いついた…
2つ目は『ハート』…急に浮かんできた言葉だから入れてみた…意味的には、「俺の心の拠り所になって欲しい」っていう意味でどうかな?
この2つの内どちらが良いか、寝る直前まで迷ってた…結局名前を決めることが出来なくてちょっとあの子に申し訳なくなった…
「結局名前を決めたのか?昨日の夜からずっと悩んでいたみたいだけど…」
「ううん…決められなかった…候補までは絞ったんだけどさ、どっちも良い気がして決められなかったんだ」
「そうか…なら、本人に選んでもらうとしよう!!」
「どういう事?犬だから選べないと思うんだけど…」
「まずは、紙にその候補まで絞った紙を書こう…それで、ケージの前に放置して餌を上げる時間になったら、2つの紙の上に載せる…それでどっちの方を先に食べたかで決めるっていうのはどうだ?」
「う〜ん…できれば自分で決めたいけど…今日の昼までに決められなかったらそれで行くね!!」
「わかった…俺もまた仕事があるからな…しっかりと構ってあげるんだぞ?まだ子犬なんだからしっかりと育ててやらないと悲しむぞ?」
「分かってるよ!!とりあえず俺は名前を決めることにするよ」
「それじゃあ、俺は外に行ってくる…依頼があるからな」
「家に返ってくる時は一報頂戴ね?施錠しちゃうからさ」
「わかった…電話すればいいか?」
「ラインとかだと気づかない可能性があるからそれでお願いできる?」
「いいぞ…それじゃあ留守番頼んだぞ」
そう言って魁兄は仕事に出かけていった…魁兄は最近よく仕事が入ってきているみたいだ…
「部屋をキレイにした効果があったんじゃないかな?でも、まだまだ綺麗にできるところがあるから、今日の内に掃除もしちゃうか!!」
俺はあの子の名前を決めた…その名は…
『ハーツ』…それがあの子の名前だ…先程挙げた2つの名前から少しずつ取った名前だ…『心の拠り所になり支えてくれる』これがこの名前の由来だ…
今日も見てくれてありがとうございます!!
皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!
小説のフォローや☆での評価をしていただけると嬉しいです!!よろしくお願いします!!
完結しましたよ!!甲子園用の小説が!!完結した記念に載せていきます!!
殺人鬼に恋した女子高生
https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728
最新作を載せていこうと思います!!
セーブ&ロード~スキルの力で何度でもやり直す!!~
https://kakuyomu.jp/works/16817330660921570134/episodes/16817330660923435626
明日で合宿が終わるぞ〜!!家に帰れる!!
新しい小説を現在書いております…いつ公開できるからはわかりませんが、公開できるようになったら順次お伝えします!!それまでお待ち下さい!!
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