File.78 present for you (貴方へのプレゼント)

「翔太〜突然だけどプレゼントがあるよ!!」


「プレゼントですか?俺の誕生日は確かに夏休み中だけど…魁兄はその事知ってましたっけ?」


「知ってるよ!!…確か8月19日だったよね?」


「本当に知ってるんですね…それで、誕生日のプレゼントですか?」


「誕生日のプレゼントは別に用意してあるぞ〜誕生日プレゼントは良いものを買ったんだ」


「ありがとう…それで誕生日のプレゼントでないなら、プレゼントってなんですか?」


「前に翔太に犬を選んでもらったでしょ?」


「うん…もしかしてあの子?」


「本当はもっと早くから飼いたかったんだけどさ…犬に詳しい友達がいて、その友達が俺に犬のことを色々と教えてくれたんだ」


「度々出かけていると思ったらそういう事だったんですか…」


「そういうこと!!それで、今日は犬を本格的に飼うことができるようになったから、お披露目するよ…おいで?」


箱のようなものから出てきたのは、黒い犬だった…


「この子が?」


『おお〜しっかりと育てられてたみたいだね!!犬も心なしか嬉しそうにしているよ!!』


急に出てこないでよ…びっくりするじゃん…


『俺は動物に目がないことを知っているだろう?諦めてくれ主人格』


翠だっけ?あまり出てこないでほしいんだけど…


『だから普段から出ないようにはしているだろ?他の奴らは度々お前の体のコントロールできる隙を狙っているみたいだけど…コントロールできてるやつはほとんどいないな!!』


スポットってやつを取られると体のコントロールができなくなるという話だったから、俺はどうすれば良いのかずっと考えてたんだよ…


『まぁその考えた結果が、これと…まぁ俺は関係ないから良いか』


はぁ…まあ良いか…俺も翠に関しては迷惑を加えてこない人格だと思っているし…


『迷惑を加えないって表現はちょっと違う気もするが…まぁお前に危害を加えないことは確かだよ…安心しな?』


信用ならん…とりあえず、話すならまた後でにして!!


『わかったよ…そうカンカンするなって!!』


そう言って、翠は消えていった…落ち着いたら話しかけてきそうで若干嫌だな…


「そうだよ…この子がジャーマンシェパードの子供だ」


かっ可愛い…生後何ヶ月かはわからないけどまだ小さい子だ…


「犬を飼うのに必要な物は揃えたのに、いつ飼うのか心配してたんだよ…俺結構楽しみにしてたんだからね?」


「まぁそうだよな…時間がかかっちゃって申し訳ない…」


「大丈夫!!手続きとかも色々とあったんだろうし…何事も時間がかかるだろうからさ!!」


「まぁ何をするにも時間が必要だからな…勉強をして、医者になりたいって思っててもすぐになれる訳じゃないしな…」


「高校生の俺が大学に上がるのと同じだよ」


「確かに高校から大学に上がるのにも時間がかかるな…でもそれなら、小学生のほうが良いんじゃないか?小学生は1~6年があるだろ?」


「確かにそうかも!!」


「まぁとりあえずこの子をこれからは育てていこうか!!」


「うん」


「とりあえず、これとこれを準備してやるか…」


「ちょっと待って!!俺まだ皿洗いしてないから皿洗ってからやりたい!!」


「わかった…俺は他の部屋も掃除機をかけてきちゃうよ…」


「この子はどうすればいいの?」


「う〜ん…申し訳ないけど、一時的にケージに居てもらうか…やることやったら沢山かまってあげてね?」


「もちろん!!癒やされるな〜」


「翔太が癒やされるなんて言うとは思わなかったよ…この子をかった意味があるってもんだ…この子を大事にしてあげてね?」


「この子が昔から居てくれればな…良かったのに…」


「昔から飼うのは恐らく無理だっただろうな…あの家族のことだ、犬なんてかったら何をするかわからない」


「やっぱり?」


「そうだな、それよりも最近は家族の話題を振られてもあまり気にしてない感じがするけど大丈夫なのか?」


「うん…家族の話題に触れられても意識しなければ大丈夫…どう言えば良いのかわからないんだけど、家族の話題に触れられるって思ったら、ぼーっとしてるみたいな感じかな…」


「そうか…これ以降家族について話すことは殆ど無いだろうから安心してくれ」


「わかった!!」


俺はそう言って皿洗いに向かった。気づくと犬がこっちを見ていてびっくりした







今日も見てくれてありがとうございます!!


皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!


小説のフォローや☆での評価をしていただけると嬉しいです!!よろしくお願いします!!


完結しましたよ!!甲子園用の小説が!!完結した記念に載せていきます!!

殺人鬼に恋した女子高生

https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728


最新作を載せていこうと思います!!

セーブ&ロード~スキルの力で何度でもやり直す!!~

https://kakuyomu.jp/works/16817330660921570134/episodes/16817330660923435626


明日で合宿が終わるぞ〜!!家に帰れる!!


犬の存在を忘れていたわけではないのでご安心を!!このタイミングで登場させた理由は後々わかってくるはずです!!(ただし、保証はない)

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