File.77 続
俺と魁兄は話を止めて、食事を再開した…テレビの音量が高いせいか、会話をしていてもお互い聞きあうことが多い…
『続いて、ウェザーニュースです…ドシャブリン?佐藤さん?』
『は〜い!!こちらドシャブリンと佐藤です!!私達は今、イロンのレイクタウンに来ております!!イロンのレイクタウンさんは広いですね…私の家もこれくらい広ければいいのに…』
『佐藤さん!!天気の方を!!』
『すみません!!明日の全国の天気はこのようになります!!』
そう言って天気のお姉さんが見せてきたのは、ホワイトボードだった…ホワイトボードにはマッキーで書いたのか、少し分かりにくいけど『曇り』と書いてあった…
『明日の天気は九州地方のほうは、台風の影響で雨になる可能性が高いです!!そして、中国・四国地方は、曇りが続くかも知れません…近畿地方から、東北地方にかけても同じく曇りが続く見込みです…北海道は、天気の急変が起こるかのせいがあります。傘などを持っておくと良いでしょう!!』
『佐藤さんありがとうございます!!この後はCMを挟んで、ニュースに移ります…』
天気予報が終わり、CMが流れ始めた…CMの内容は連日テレビで見ているものと同じだからか、飽きている自分がいる…
「ふぅ…CMに入ったことだし、風呂にでもするか…とりあえず皿は片付けておくから水に浸しておいて」
「えっ…良いよ…俺が料理したんだしさ?最期までやらせてよ」
「それは悪い気がするな…せめてなにか手伝わせてくれないか?」
「手伝ってくれるの?う〜ん…ありがたいんだけど、やってもらいたいことがあんまりないな…」
「些細なことでも良いんだぞ?例えば…皿洗いの時に、皿を持つとかさ?」
「う〜ん…じゃあ、掃除機をかけてくれない?俺が来る前から掃除機をあんまりかけてなかったでしょ?ホコリが溜まってたよ?」
「うっ…掃除機はかけなくてもいいんじゃないかな?」
「だめ…お客さんが来ても良いように、表面上はキレイにしてるけどそれだけじゃだめだよ…もっとキレイにすれば良いこともあると思うよ?」
「そうかな…俺は掃除をしても変わらないと思うんだけどな…」
「結構印象変わると思うよ?あそこを使って実験しよう…このモップを持って?」
俺は皿を片付ける前に、掃除をしてしまうことにした…別に、時間はあるから掃除をした後に皿洗いをすればいいか…
「モップを持ったぞ…それで次はどうすれば良いんだ?」
「基本的にはモップを使わなくても大丈夫です…でも、今回用意したのには、ちゃんとした理由があります…それは、隅々まで掃除をするためです!!」
「はぁ…掃除機だけじゃだめなの?」
「掃除機だけだと、機械という性質上、掃除機じゃ掃除をすることが出来ない場所というのが必ず存在します…そこをそのモップや他のものを使って掃除していくんだ!!…そうすれば、必ずキレイになるよ!!」
「そうか…」
「掃除機をしてから、モップをやるだけです!!しっかりとやると時間が大きくかかりますが、最初ですから軽めでも大丈夫だと思います!!」
「そうだな…これから来るお客さんのためにも、掃除をすることは大事か…」
「そうだよ…というかなんで今まで掃除をしてこなかったの?」
「いや…そもそも俺は掃除が苦手で…掃除をしろなんて言われたこと無くてさ…店なんかを持ったら必ずやるとは言ってたんだけど…やっぱりきつくてさ…」
「それはしょうがないでしょう…掃除なんて何処の店でも基本的にはやってるはずです…魁兄は汚い店に行きたくないでしょ?」
「まぁそうだな…」
「店先だけをキレイにするんじゃなくて、店の中…と言っても此処は弁護士事務所ですけど…惹き込んだほうが依頼も増えると思うよ?」
「翔太が言うならそうしよう…よし!!今日はとことん掃除をしてやる!!」
俺と魁兄はその日、時間を忘れて掃除をした…掃除をすると、部屋がきれいになって気持ちが良かった…
今日も見てくれてありがとうございます!!
皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!
小説のフォローや☆での評価をしていただけると嬉しいです!!よろしくお願いします!!
完結しましたよ!!甲子園用の小説が!!完結した記念に載せていきます!!
殺人鬼に恋した女子高生
https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728
最新作を載せていこうと思います!!
セーブ&ロード~スキルの力で何度でもやり直す!!~
https://kakuyomu.jp/works/16817330660921570134/episodes/16817330660923435626
まだ合宿が続きます…正直疲れてきました…
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