冤罪で家族全員から見捨てられた俺は… [祝201万PV突破!！]

File.32 体験入学

今日は体験入学の人なっている…正直まだ覚えきれていないところが多いから人を頼らざるを得ないと言うか…

「零斗さん!！おはようございます!！」

「翔太君おはよう!！こちらが娘だ…ほら挨拶しなさい!！」

「言われなくても分かってるわよ!！私は前田零斗の娘の前田美紀です!！翔太君よろしくね？」

「菊池翔太です…よろしくお願いします…」

「私のお父さんはどう？変なことしてない？」

「変なことなんて…そんなことされてませんよ」

「そうなの？私のお父さんはさ…家で私にずっとちょっかい出してくるから他の人にやってたら弁護士なのに捕まっちゃうな〜ってずっと前から思っててさ…」

「あれはちょっかいを出しているんじゃなくてな!！美紀を守っているんだよ!！ほら美紀はめちゃくちゃ可愛いだろ？」

「家で何に襲われるのよ…というか何から守ってるの？」

「ん？母さんからだな!！美紀のことを見るとめちゃくちゃ甘えに来るからそれを阻止するためだ!！」

「別にいいじゃん!！お父さんに抱きつかれたりするのは流石に嫌だけど、母親に抱きつかれて悪い思いはしないな…」

「お父さんのこと…嫌い？」

「嫌いってわけじゃなくてさ…もう!！めんどくさい父親だな〜」

「そんなこと言わないでくれよ〜俺悲しくなるからさ…」

仲睦まじい親子でいいな…俺の両親なんて…いやこれ以上変に思い出すのは止めておこう…

「ふぅ…それじゃあ翔太君のことを頼んだよ？」

「任された!！それじゃあ翔太君!！学校に行こ？」

「よろしくお願いします…」

「硬いな〜どうすればもっと柔らかくなるかな…」

そう言って俺の頬を引っ張る…結構この人握力というか引っ張る力強いな…

「ちょっと…痛いですよ…」

「あっ…ごめんね!！」

「まぁ良いですけど…それで今日ってどうするんですか？」

「どうするって？」

「何ていうんですかね…今日は何をするのか聞いてもいいですか？」

「え〜っとね…今日は確か授業をするかわりに、貴方の歓迎会みたいのをやるみたいよ？」

「なんかありがとうございます…」

「まぁ何をするのかは私も聞かされていないからどうすれば良いのかわからないんだけどね…」

「そうなんですね…そう言えば零斗さん悲しんでましたよ？娘さんに嫌われてるみたいで悲しい!！って…」

「私はむしろ好きなんだけどな…今度謝っておこうかな？」

「零斗さんが悲しむことって…何をしたんですか？」

「う〜ん…私がお父さんにしたこと…あんまり覚えてないけど、お父さんの事嫌い!！って言っちゃったことかな…でもね〜部屋に勝手に入ってくる方が悪いんだよ？」

「あはは…確かにそうですね…部屋に勝手に入ってこられたら怒りますもんね…」

「そうよ!！なんでお父さんは弁護士やってる時は格好良いのに、家に帰ってきたらかっこ悪くなるんだろう…」

会話をしながら電車に乗り、駅を降りる…普段から使用している駅は比較的清掃が行き届いているため、結構使ってても不快感があまりない…

「自転車使いますけど…美紀さんは自転車ですか？」

「一応こっちに自転車置いているけど基本はバスを使ってるかな〜意外とバスを使ったほうが早い時があってね〜あと自転車使うと結構疲れると言うか…」

「まぁ確かにこがなきゃいけませんもんね…自転車の難点というところですかね…」

「まぁ今日は自転車を使って行くことにするわ!！それに今日は午前中授業だから楽よ!！」

午前中授業は学生があったら良いものランキングで5位以内には入るであろうイベントだ…学生があったら良いなと思うものは休みだ…正直休みがあればいい…平日に!！

「午前中授業なんて…久しぶりです」

「そうなの？うちの学校では結構な頻度でやってる気がするんだけどな〜」

「学校まで案内ありがとうございます…」

「良いのよ…それに体験入学なんだからわかんないこと多いだろうし、わからないことを知っている人間が側にいたほうが良いでしょ？」

「あはは…」

俺の永明学校での体験入学が始まった…

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間違えて実在する方の学校を書いてしまうところでしたよ…本当に申し訳ない!！

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カクヨム甲子園様の作品完成しました!！短編になりますが、約20000文字を予定しているので、よろしくお願いします!！

殺人鬼に恋した女子高生

https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728