File.30 孫のために…(続)

「お父様!!ただいま!!」


「お〜久しぶりだな〜それであいつはどうしたのだ?」


「あいつとは離婚しました!!最近テレビでやっていた痴漢のニュースがあったでしょう?」


「あったな…それがどうかしたのか?」


「その事件にあいつも関わっていてね…それで会社が倒産してしまったらしいのよ…だから危険な香りがしたから逃げてきたの!!」


「ふむ…取り敢えずわかった…それでそちらの可愛いお嬢さんは?」


「私は…」


「私の娘よ!!今は高校に通わせているんだけど今後どうしようか考えていたのよ!!」


「どうするつもりだったんだ?」


「う〜ん…一応お父様が現在色々な事業を進めているらしいじゃない?」


「まぁな…親戚の手伝いをしているだけだから俺が進めているわけじゃないんだけどな?」


「その手伝いでもさせようかな〜って思ってさ〜」


「ふむ…さすがに高校生に手伝わせる訳にはいかない…それになにか事故を起こしていしまったりしても責任を取ることは出来ないだろう?今している事業はそういう系統の事故が起こる可能性が高いものなんだから正直手伝わせる訳にはいかない…」


「お父様…」


「お前は私の可愛い娘だからな…いろんな願いを叶えてあげたいが、今回ばかりは無理だ…そこは理解してくれ…」


「じゃあ後でもう一回話しましょう?取り敢えず今は家に上がらせて!!」


「久しぶりに来たんだからしっかりとくつろいでいきなさい…それとおいで!!」


「はい?」


私はなんで呼ばれたの分からなかったが、一応呼ばれたので話を聞くことにする…


「あんな母親で苦しかっただろう…あいつを甘やかした私が悪いのだ…許してくれ」


「良いんですよ!!おじいちゃん?も色々と苦労してたんでしょうし…」


「そう言ってくれると嬉しいな…それとあいつは此処に来るまでになんて言ってた?」


「たしか…私の事地下に入れるって…マンションでも良いからそっちに住まわせてほしいって言ったんですけど…」


「そうか…わかった…あいつには私から話しておくから車に乗りなさい」


私は今度はおじいちゃんの車に乗った…おじいちゃんと呼んでいるけど正直あったことがなかったからあんまり実感がない…


「あいつは何故か儂に孫を合わせてくれなくてな…本当に酷いやつだわ…」


「あはは…」


「まぁこうして会えたのもなにかの縁だ…儂がしっかりと援助してやるからしっかりと高校に通いなさい…そして高校で頑張っていい成績を取って大学を目指しなさい…私の頃とは違って今の日本は最低でも大学を出ていないと意味がないからな…まぁ大学に行かなくても生活はできるが相当厳しいものになるからな…最近の若者はこういう物を知っているのか?」


「うん…やっぱり大卒の資格は必要だってどこでも聞くよ…」


「儂の時代はもっとそういうのに寛容だったんだがな…まぁでも色々な経験をしていれば楽に金を稼げたとは聞くがな…儂の父の時代は戦争中だったからな…大学に行って戦争に行くのを拒否しようと頑張っていたらしいぞ?」


「へぇ…そんな事があったんですね?」


「戦争中は大学生の内理系の大学生は戦争に行くことを免除させられていたんだ…だから儂の父も頑張っていたらしいんだがな…まぁ無理だったわけだ…しょうがないな…」


「私…高校頑張ります!!」


「そうか…頑張っていい大学に行けるように努力しなさい!!…そして自分以外の人のためにその努力して得た力をふるいなさい…そして数年後とかの話になるだろうけど、会社に務めるようになったら色々と疲れるだろうから今のうちに楽しみなさい…」


「わかった…おじいちゃんはさ…」


私とおじいちゃんの会話は以外にも弾んだ…それにしてもおじいちゃんはどうして此処まで優しくしてくれるんだろう?私と今まであったことがないなら援助までする必要はないだろうに…やっぱりちょっとおかしいな…警戒をしておこう…



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カクヨム甲子園様の作品完成しました!!短編になりますが、20000文字を予定しているので、よろしくお願いします!!


殺人鬼に恋した女子高生

https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728

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