File.29 再燃する悪意(家族視点)

「貴方!!私達にこんな事をしたアイツを許せるわけ無いでしょ?」


「私はもう何もしようとは思わない…もうこれ以上あいつと関わったら大変なことになる気がするんだ…それに俺はもうあいつのためにも関わらないことを決めたんだ!!」


「どうしてですか!!貴方の会社は潰れ私達家族は皆生活に困窮するようになってしまったではないですか!!」


「もう嫌なんだ…私は…もう…あれ以来私は悪夢をみているんだ…夢で責められ続けているんだ…朝起きるまでずっと…」


「貴方らくしないです!!貴方は元々そんな感じでなかったでしょ!!だって貴方だってアイツのことを嫌っていたでしょ!!」


「あぁ…そのとおりだよ!!俺は元々アイツのことが嫌いだったし手段だと思っていたが、これ以上アイツに関わっていれば俺は本当の本当に再起することができなくなる…俺は今これから再起しようと思っているから邪魔するなら…」


俺は離婚届を長年連れ添った妻に向けて差し出す…


「貴方…どうして…」


「お前とは永くやってきたが、これから俺は田舎で細々と農業でもする…だからもし翔太に変な事をしようとするなら俺のためにも、もう俺等夫婦は解消しよう…もう俺はあいつに関わらないと決めたんだよ!!」


「ふん!!もう良いですわ!!私は実家に帰らさせていただきます!!」


「勝手にしてくれ!!もう俺は君と関わっていると破滅しそうだ!!娘も連れて行ってくれ!!」


「えっ…」


「当然ですわ!!私の娘です!!貴方には上げません!!」


「さっさとどっかに行ってくれ!!もう私と関わらないでくれよ!!」


俺はさっさとこの家を出ることにした…そして北海道の農地を残っていた金を使って買い、農家になることにした…翔太…すまなかった…





私はあの人と本来結ばれる予定ではなかった…ただ、親同士が仲良かったってだけで私をあんな冴えない男と結ばせた…社長になってからは金を稼いでくるようになって流石に表立ってあいつに色々なことをしなくなったが、裏では色々としていた…なんなら浮気に近いこともしていたが終始バレなかった…


「お母さん…実家に戻ってどうするつもりなの?」


「まずはあいつが今どこにいるのか探す…そして、見つけたら私の前で謝罪させよう…私の実家は金を持っているし権力があるからね…だから権力に物を言わせてあいつを連れてくるんだよ」


「は…?」


「ちなみに家のお父さんは以前県庁に勤めてたのもあってね…色々な知り合いがいるのよ…裏の奴らとかもね…」


「そんな事をしたら…どうなるか分かってるの!?」


「あんたはまだ子供だから知らないみたいだけどね…政界の人間は裏の人間と沢山手を結んでるよ?それに裏の人間を使って不利益になりそうな者を全員殺してきているのよ?」


「殺…すの?人を?」


「そうよ?私のお父さんも何人か始末してもらってるって聞いたことはあるわ…でも正確なところは知らないんだけどね?」


「ひっ…酷い!!」


「あんたはあっちに付いたら地下の部屋に行っときなさい…災害とかで死ぬことはないから安心なさい?食料とかは全部あっちにいる人達が揃えてくれるから問題ないわよ…」


「私はどこかのマンション借りてそこで一人で暮らすよ!!それに高校にも行かなくちゃいけないからそこで良いよ!!」


「何を言っているの?あんたを一人にしていたら何をしでかすかわからないじゃない!!だから取り敢えずあんたは地下にいさせるの…」


「なんでよ!!私の事どう思っているのよ!!」


「いやね…私の可愛い娘じゃない…ただ、今回の計画を実行するためにはあんたをほったらかしていると邪魔されそうで困るからね…」


「…ひどい」


「あんたは取り敢えず地下にいれば良いから…別にあんたが好きなドラマやらゲームやらを制限するわけじゃないから安心なさい…」


「私が言いたいのは…」


「そういうことじゃないって?取り敢えずあんたは私に従っていればいいのよ!!」


「…分かった」


「そうそう…あんたは私に従っていればいいのよ…あっお父様だ!!」


そう行って私はお父様の方についていった…お父様は相変わらずかっこいいな…




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見てくれてありがとうございます!!


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現在3位!!順位をもっと上げたいですね!!


母親はまだ諦めませんよ?皆様からの恨みを一身に受けるでしょう…w


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