File.28 体験入学

俺は魁兄と零斗さんと一緒に今日は学校に来ている…


「ここが永明高校か…」


「心配することはないよ?学校には俺の娘もいるから安心して学校を過ごしてくれ…」


「どうしましょう?取り敢えず職員室のところに向かったほうが良いんですかね?」


「確かこの学校には応接室みたいのがあるから、そこに来てくれと言われている…だからそこにいけば良いんじゃないかな?」


「なるほど…俺は保護者じゃないんですけど、こういうのってどうすれば良いんですかね?」


「う〜ん…多分そういうのはないと思うけど、万が一あればそこは対応すればいいだろ…」


「そうですね…」


俺は新しく通う予定の学校を初めて自分の目で見た…一応HPで情報は見てきたが、学校は確認していなかった…


「ここが俺の娘が通っている高校だね…多分今は授業中だからゆっくり行っても大丈夫だよ?」


「ありがとうございます…零斗さんはこの後どうするんですか?」


「この後というと…君の体験入学の手続きが終わった後の事かい?」


「はい…もしよかったら色々な作業があると思うので先に帰っても大丈夫ですよ

?」


「先輩…確かデカイ事件を担当するんですよね?今のうちに仕事片付けたほうが良いんじゃないですか?」


「そうだな…帰って仕事をしなきゃいけないのも事実だが、俺は娘のことがいつも心配だからな…ちょっと見てから帰るとするよ…」


「先輩…ちょっと娘さんが可哀想に見えてきましたよ…」


「なんでだい!?まぁ最近は娘に『うざい!!しつこい!!』って言われて傷ついたな…」


「まぁ先輩は娘さんを大切にしていますもんね…」


「当たり前だろう?俺は妻も大切にする良い夫だとは思わないか?」


「弁護士で性格も良くて仕事もできる…それでもって家事もできる素晴らしいと思いますけど、娘さんに嫌われるような感じは出さないほうが良いですよ?」


「そうなんだよな…妻は私のことを分かってくれているんだが、娘はどうも弁護士や裁判官のことを嫌っているみたいでね…妻と話しているとどうにかして邪魔してくることがあって家では基本的に仕事の話はしないようになったんだよ…」


「そんな事があったんですね…零斗さんも大変ですね」


「分かってくれるかい翔太君…話は変わるけどあそこに下駄箱があるからそこで靴を履き替えておいてくれ…俺は先に先生に挨拶してくるよ…」


俺は零斗さんに言われた通り靴を脱ぎ、上履きに履き替えた…この学校は隅々まで清掃されていてすごいな…元いた学校じゃこんなに綺麗じゃなかったぞ…


「翔太大丈夫か?」


「何が?」


「緊張してないかな…って思ってさ…一応体験入学って話になっているから校長先生や教頭先生が来たら話を聞いといてね…」


校長や教頭と言われると頭の中にはあの人達しか出てこない…まぁここの先生は大丈夫だろう…


「翔太君!!こっちに来て!!」


「今行きます!!」


俺は零斗さんの後をついていく…そして辿り着いたところは…会議室だった…


「失礼します…」


俺が扉を開けて中を見るとそこには3人の先生がいた…


「君が我が高校に入ってきてくれる予定の菊池くんかな?よろしくね」


「こちらこそよろしくお願いします…」


「取り敢えず体験入学って話になってるんだけど大丈夫かな?」


「大丈夫です…それとお名前を伺ってもいいですか?」


「失礼…わたしの名前は島原天宗だ…一応島原財閥の現当主でもある…まぁそんな固くならなくても大丈夫だ…この学校で君に手出しをするものはいないからな!!」


「それで他のお二人は…?」


「私は国原星と言います…一応この学校の教頭をやっているので出来たら覚えてくれると嬉しいな〜」


「あはは…ありがとうございます…」


「私は巴奏音って言います…貴方が入る予定のクラスの担任をしています!!担当教科は数学だからわからないところがあったら何でも聞いてね?…よろしく!!」


「よろしくお願いします…」


「君が体験入学するのは2-3だ…ちなみに其処の娘もいるから頼っても大丈夫だと思うぞ?」


「ありがとうございます…それで体験入学の詳しい説明をお願いできませんか?」


「詳しい説明はされていなかったもんな…取り敢えずこの学校の体験入学の制度についてまずは説明していこう…転入や新規入学する子たちには基本的に体験入学をしてもらうことになる…授業についていけない事はないと思うが、この体験入学で一番見るのは人間性…というか性格だから基本的には真面目に過ごしていれば大丈夫だ…」


「なるほど…」


「ちなみにこの学校では基本的に自ら取り組んでほしいから、課題はない…まぁ長期休暇には流石にあるけどね…」


「わかりました…わからないことがあった場合はどうすればいいですか?」


「分からなければその都度先生に聞いてくれて構わない…よっぽどのことでなければ先生も把握しているはずだから安心してくれたまえ…」


俺は体験入学が思ったよりも楽しく思えてきた…友人はできるのかな?



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見てくれてありがとうございます!!


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現在3位!!順位をもっと上げたいですね!!


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明日はあいつが登場しますよ!!皆さんはあいつが思い浮かびますかね?

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