11話
西の大陸にあるワーントス国。
この国の国王でるジルベルト・ワーントスは大臣達に叫んでいた。
「どういうことだ!!ジーク殿が何故見つからない!」
大臣達は、顔を蒼くしながらブルブル震えながら、
「国王様…我々にも分からないのです……」
「たしかに、国から近い土地を与えた筈なのですが、全く見当たらないのです………。」
「一体、何処へ消えたというのだ……。アントスを今すぐここへ呼ぶのだ!」
「「「畏まりました!」」」
その頃
「ジークは今頃元気にやってるかな~。」
「アントスさん!!また、指名依頼が来ていますよー!」
ウゲェー。いい加減にやすませてくれよ。
俺の専属受付嬢の名はマリア。サブマスだ。
「マリアさん、少し休みをください。さすがに、3ヶ月間も指名依頼をするのはキツすぎる。」
「………ニコッ。ジークさんは、休んだことないですよ?」
「……
「なので、頑張って下さい!依頼内容はこちらです。」
【依頼主】
北の大陸にあるツーリスト国にあるダージル街の領主様。
【内容】
突然、消えたドワーフ4兄弟の捜索。
ロイ、テイ、ブーキ、ボーグを速やかに連れてくること。
「何だこの依頼は?捜索だったら俺じゃなくても出来るだろう。」
「それが、最後に目撃された場所が死の森の入り口だったらしいんです。」
「ドワーフが何で死の森にいくんだよ!!死の森は、俺でも無理だぞ……。」
「ですが…アントスさんしか行ける人材がいません……。」
「クソー!ジークがいてくれたら。」
次の日
準備完了だな。ポーションを大量に購入し、死の森に行く。
そこに、
「アントス様、宜しいでしょうか?」
「うん?」
「私、国王様の命によりアントス様を王宮に連れてくるようにといわれて来ました。」
「国王様に!?」
なんだよー。次から次へと!もう、逃げ出したい!
王宮では
「アントス殿、ジーク殿の居場所を知らないか?」
「………えっ?」
「与えた土地にジーク殿が居ないのだ。」
あいつ、国から近いのが嫌で黙って消えたな。
「申し訳ございません。私にもわかりません。」
「居場所を突き止めてくれ!」
「申し訳ございませんが、私には沢山の依頼がありとても手が足りません。」
「王の命令だ!探すのだ!」
はぁー。ジーク、いったい何処にいるんだよ~。
村では
ハックシュン!
「ジーク風邪でもひいたの?」
「いや、風邪じゃないと思うけど……」
「さっき、ドワーフ4兄弟もくしゃみをしてたわよ?」
「寒くなってきたからな~。風邪引かないように気を付けないとな。」
冒険者をやめて田舎で隠居します チャチャ @CHA-CHA1215
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。冒険者をやめて田舎で隠居しますの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます