第5話 詩について

 先日、詩の自主企画を立ち上げた。多くの方々に参加していただき、嬉しい限りだ。


 私は詩の鑑賞には多少自信があったので、参加順に意気揚々と読みはじめたのだが、途中で詰まった。

 詩を読むにはエネルギーがいる。


 想像力を駆使して、作品世界に入り込み、作者の意図するところを汲み取って、作者のひた向きさを真正面から受け止める――


 始めから、読み方が間違っていたのだ。


 レビューをしようと、コメントをしようと、躍起になっていたが、ヘトヘトになった頃、大切なことを失念していたことに気付いた。


 そう、自然に流されればいいのだ。

 そう、寄り添えばいいのだ。


 切実さにほだされて、次の詩を書いたが、平時の詩の態度と少し違ったせいか、あまり評判が良くなかったようだ。


https://kakuyomu.jp/works/16817330651729768124/episodes/16817330662570979213


 ただ、この詩を書いたとき、私は確かに彼になれたし、彼に寄り添うことができた。

ひとりよがりなのだが。


 結局、詩の鑑賞に答えなんてないのだろう。

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ぽかん 遠野 歩 @tohno1980

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