なろう系と本格、二つのファンタジーの優劣

優劣について

　羽川明です。

　今回はタイトルの通り、なろう系ファンタジーと本格ファンタジー、この二つの優劣について論じる。

　まずは羽川が考える両者の定義を明確にしておく。

羽川が思う本格ファンタジーの定義

・設定の独自性が高いか、神話などを元にしていて、個人間で完結せず、時代や世界全体を巻き込んでいく壮大な物語

羽川が思うなろう系ファンタジーの定義

・いわるゆナーロッパと呼ばれる共有の世界観が土台で、読まれやすいテンプレートが複数存在する。個人の成り上がりや人生、人間関係を中心に描く作品が多い。

　結論から言おう。この二つの間に優劣などない。

　優劣をつけるなど、野球とサッカー、どちらがより優れた価値のあるスポーツなのか議論するのと同じくらい無意味だ。

　なぜなら良さも魅力も価値もまるで違うのだから。当たり前の話だ。

　私、羽川は個人的に本格ファンタジーがあまり好きではなく、なろう系はともかくとして小説家になろうというサイトが好きではない。

　というか、もう二度と使いたくない。

　つまりどっちも好きではない。良く言えば平等な立場で話すことができるわけだ。

　よって本格ファンタジーの魅力は本格ファンタジー好きに聞いた方が確実だし、なろう系ファンタジーはなろう読者に聞いた方が確かだ。

　ゆえにこれから私が書く両者の魅力はエアプもいいところだと自覚しているので、どうか目くじらを立てたり間に受けたり、噛みつくようなことはしないで欲しい。

羽川が思う本格ファンタジーの魅力

・独自の設定が多いのでオリジナリティがある

・一個人の話で終わらない場合が多く、読み応えがある

・神話をもとにしている場合、神話を知っている人はそれだけでうれしいだろうし、改変されていても神話の内容を忠実に守っていても、どちらでも魅力がある。

・神話を知らない人でも楽しめるように配慮が徹底している場合が多い。そのため、案外疎外感を抱いたり、置いてけぼりにされるようなことは少ない

羽川が思うなろう系ファンタジーの魅力

・共有の世界観であるナーロッパは設定がシンプルで癖がなく、新規層でも受け入れやすい

・テンプレートが一部の人から叩かれたりしているが、読んでみるとちゃんと差別化されている場合が多く、量産型などということはまったくない

・読みやすいように配慮が徹底されていて、若い人や仕事終わりで疲れている人でも楽しめるようになっている

・小説家になろうというサイト自体には激しい恨みがあるが、そんな思想を持つ羽川でさえなろう系ファンタジーは高く評価している

　羽川が思う両者の魅力が少しは伝わっただろうか？

　ちなみに、わかっているとは思うが羽川はなろう系ファンタジーと本格ファンタジー、どっちの方が素晴らしいか論争をする人たちを否定する意図はまったくない。

　彼らはただ自分の好きなものの素晴らしさを一人でも多くの人に共有して広めたいだけなのだと思う。

　思い入れが強すぎるがゆえに否定されると汚い言葉で感情的になってしまうこともあるが、社会人の羽川だって未だに両親のことをパパ、ママと呼んでいる(実話)くらいには精神的に幼いので人のことは言えない。

　それに、論理的に話しているつもりでも支離滅裂な感情論になってしまうことは羽川にもある。

　これを読んでいるあなただって、自分の大好きなものを否定されたら冷静ではいられないのではないだろうか。

最後に

　ここまで読んでもらっておいて何だが、羽川の創作歴はブランクを含めれば8年で、そのくせ未だにこれと言った実績がない。

　賞を取ったわけでも書籍化したわけでも、１桁順位を取ったわけでもない、何者でも無いただのアマチュア物書きだ。

　何が言いたいかと言うと、この創作論を鵜呑みにしてはいけない。

　引用して羽川の稚拙な創作論を叩くのは問題ない(傷つくのでできればやめて欲しい)が、引用して他の人への批判に使うのはやめた方がいい。

　そのくらいには信頼性も説得力もないと自覚しているし、そもそも今回の創作論に特定の人物や思想を否定する意図はない。

　強いて言うなら魅力の異なる作品に勝手に優劣をつける行為が個人的に気に入らないのだが、自分の心の中でこっちの方が好きと考えることが悪だとは思わないし、ツイッターは自分の思っていることを口にして良い場だと認識しているので、よっぽど攻撃的に他者を傷つけるような物言いでなければ問題ないと思う。

　いないとは思うが、この創作論を使って羽川以外の誰かを批判したり、小説のジャルンや特定の作品を否定するようなことはしないで欲しい。

　そんなことのためにこの創作論を書いたのではないし、羽川は大手企業に内定が決まった喜びでうんこを漏らして内定取り消しになった過去がある(実話)ので、そんなやつの言うことを武器に他人を攻撃することがどれほどアホらしいことなのか、理解して欲しい。

以上

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