第096話 弱者の抵抗/限られた選択(6)
「
貴女が知るとおり、肝心なときにこそ何の役に立たなかった、くだらない野良犬だ。
この傭兵隊長ジョンだってそう。貴女が真に憎んでくれるようにと、一生懸命、
けれど、安心して欲しい。
こんな
己の背にある烙印を」
獣の烙印。王に嫌悪された罪。強者の強者たるをこそ尊ぶ
烙印を負った彼は、共同体より、多くの
粛々と。営々と。延々と。
彼は、善なる
この停滞した
彼は、その
彼は、みずからが受けた仕打ちを一つ残らず記録しているから。
共同体の定める
すなわち、みずからよりも弱いものを嬲ること。嘲ること。奪うこと。
他者の持ち得る
貴方たち、みんなが示した
「
この
貴女に滅ぼされるに相応しい悪として/災厄を滅ぼすに相応しい力を得る」
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