応援コメント

第31話 仮初めの庇護(9)」への応援コメント

  • 前章のコメントへのご返信ありがとうございます。
    ジョンという人間は組織の統率のことも考えているとのこと。(当たり前ですが)
    人格破綻者だけでは組織は成り立たないというのもすごく説得力がありました。
    ジョンは人格が破綻していても自分に反抗する人間を手元に置きたいとは思っていない。頭が良い。だから生き延びることができるのかもしれないですね。

    作者からの返信

    応援コメント、ありがとうございます。

    <(_ _)>

    ジョンは、猜疑心が強いと先の返信で記載しましたが、要するに臆病なんです。

    「生き延びる」という点にも言及していただきましたが、ジョンは設定上、まさしくその点に関して突出しています。

    おそらくその辺りは、肉食獣ではなく、草食獣のような「臆病」が根にあるんだろうな、と思っております(自分が書いた物語でこんな表現は変ですが)。

    頭の良し悪しで言えば、フィクションに出てくる「極端な天才」といったものではなく、秀才(意外にも努力した凡人といったところ)です。

    なので、考えてはいるつもりだけど、結局すべてを見通すことはできず、凡人らしい見落としをします。デヒテラの母親のことも正しく評価できておらず、彼女の慧眼が示されたシーンでは、やたらハイテンションになって反省していました。

    猜疑心が強く、臆病な人間。本来的には、彼は人の上に立つような人間ではなく、自身その辺りをきちんと自覚しています。

    けれど、ある目的のために仕方なく、ある程度は制御し易そうな手下(ジョン自身のような異常者ばかりだと、おちおち寝てもいられません……)を増やして、組織を築き上げました。

    ただ、ジョンは、一方で力を欲していますので、明らかに制御し切れるか不安のある「怪物」たちをも手元に置いています。

    巨人と人喰いは、友好的。黒狼は、いちおう協力的。

    とはいえ、仮に怪物が造反した場合、とんでもないことになるわけで。

    ジョンとしては、本当はとっても嫌なのですが、そのリスクを度外視してでも、手元に置かなければならない(力が欲しい)理由があるのです。

    そのうち登場人物紹介のようなものも書いた方が良いかなぁ、と思っている今日この頃です(簡単な人物相関を改めて想像すると、当方的には笑えました)。