応援コメント

第30話 仮初めの庇護(8)」への応援コメント

  • トーマスはこの集団の中で人格者ですね。死に急ぐルグに説教して汚れ役を買っている。少年が無駄死にするのを放っておけなかったのでしょか。

    作者からの返信

    応援コメント、ありがとうございます。

    <(_ _)>

    →少年が無駄死にするのを放っておけなかったのでしょうか。

    上記の点、まさにその通りです。彼は、自分がかついて失ったものを重ねて見ているのです。

    暴力が生業であっても、人の集団ですので、ジョンのような人格破綻者ばかりではそもそも組織として成立しないのではないか、と思って、こんな人間も登場させています。

    ※貴作の「不死鬼隊」のように突き抜けている者ばかりなら、それはそれで集団として成立するのでしょうが。

    また、設定的なことを言ってしまいますと、ジョンは、可能な範囲でということになりますが、比較的従順な「統率し易い」者を手下として取り込んでいます。

    ジョンは、普段へらへらしていますが、非常に猜疑心が強いため、制御が効かない者や野心のある者、ある種の異常者といった“尖った”者をなるべくですが、手下として雇わないようにしています。

    そういう意味では、ジョンにとって、トーマスのような人格者は、「当たり」を引いたようなものです。ジョンの手下には、いわゆる「ならず者」とまでは言い難い者が結構います。

    質の悪いことにジョンは、そのような「まともな」人間も「まともな」感性を、ある程度保たせたままで職業的な殺人者(傭兵)に仕立て上げてしまうのです。