Day21「朝顔」
「花火大会に行こう」
思い立ったら即行動の友人が突然そう言い出した。
「花火大会なんてあるの?」
「明日だな」
「明日ぁ?」
これまた急なお誘いで。
「花火大会を知らなかった方に驚いたぞ、私は」
展覧会のスケジュールは把握してるんだけど、他のイベントはさっぱりだ。
「まあ、そうかもと思って、あんたの分の浴衣も準備しておいた。お古で恐縮だが、朝顔柄の可愛いやつ。着付けてやるから行こう」
「至れり尽くせり!」
浴衣なんて久々だし、楽しみだ。
友人も満足げに頷いてから、わたしの後ろに視線をやり、何故か嫌そうに顔を歪めた。
「ボディガードとしてなら、連れて行ってやってもいい」
友人の言葉に応えたのは聞き慣れた声だった。
「行く」
*Day22「賑わい」に続きます
https://kakuyomu.jp/works/16817330659678655821/episodes/16817330660762539520
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます