永遠を越えて:またはレントより遅く

 全知も全能も。全ては同じ場所から来た。


 広い世界の中で、私を見つけてくれてありがとう。僕は君を離さないよ。一生死ぬまで繋がっていよう。いや、永遠に繋がっていよう。それが、永遠の愛なのだから。


 至福の時を経て、輪廻の果てに、魂の歓びに、縁して、呼ばれて、君は来た。


 呪詛はもう解かれた。あの日に、朝に、雪がれたから。だから、タイムラインはもう牢には帰さない。


「愛している」


 私はこれ以上の言葉を知らない。


 君と世界は不可分で、不死鳥はそれでも生きることをやめないので、重い腰を上げて私はその名を呼んだ。


 Leo-声、歌声、音、曲、メロディ。


 レントより遅く、永遠より早く。


 君はそれでも、何も知らない。いつか迎えに行くとは言わない。全能から目覚めた日に、僕は平凡な幸せを祈ったのだから。


 君は遠く、遠く。


 記憶は遠退いて、ゲートは閉まって。


 でも、やはり嫌なんだ。


 応えてくれ。君で僕を満たしてくれ。


 もう十分休んだから。この柔らかな翼で。


 空は色。フリーズは凪。


 人生よ、ついにわたしはその全ての秘密を知る。


 知ってどうする?





 僕が救わなくちゃいけないのは僕自身だ。




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No.1散文詩『神のせいにしなよ』  空色凪 @Arkasha

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