だって人間に似てたから
やみくも
『だって人間に似てたから』
「ふりが上手」
厨房の一番近くの席に座っていた女が、そう言った。
この日の夕方、このイタリアンレストランは存外混んでいて、本格的なディナータイムが始まる前から席が埋まっていた。当然、一斉に注文が入る。私はウェイターとしてお客さんのテーブルに水を持って行き、その隣りの席の注文を伺い、さらにその隣の席でサラダとスープの皿を下げるために厨房へ入って、その最中に一言二言同僚と会話をした。内容は「今日人多いですねーそうですねー」みたいな、そんな他愛のないこと。相手だってお皿を下げに来たのは一見したらわかるだろうし、と思い、会話を切り上げた瞬間だった。
女の声は高く、その上よく通った。かといって耳障りな程ではなく、その言葉はスッと頭に入ってくる。強かな声だな、という印象を抱いた。なぜかはわからない。とにかく、どんな状況でも、どんな言葉でも相手に伝えてしまう、そんな矢のような声。あるいは、この事を鶴の一声と形容するのだろうか。
そんなことを思考している最中、突如、自分が棒立ちになっていることに気がついた。忙しいレストランの、一番忙しく作業をしている場所で、私はぼーっと立っている。首筋に冷たい汗が伝い、それが制服の襟に吸い込まれていく。それに比例して、周囲の喧騒が帰ってくる。思考中は無音だった。その時とは程遠い、厨房らしい雑音だ。それは、後ろめたさだろうか。それとも、無意識のうちに出したヘルプのサインだったのだろうか。
私は、声の方向に目をやっていた。目が合う。しばらくの沈黙があって、女は首を左に傾けながら、笑みを浮かべた。笑顔になった、と言わなかったのは、それが私の知っている笑顔と違ったからだ。微笑んでいる。それはすごく優しくて、羽毛布団に包まれているような、そんな気分にすらなる。なのに薄ら寒いのだ。厨房の近く、肩甲骨の下まで下ろした茶色い巻き髪が映える真っ白のドレス…という他ない派手な衣装で、女は赤いソファーに腰掛けていた。一人だった。
この店はそれなりの価格帯のディナーをやっている。それ故、"お食事会"とかそんなもので、いわゆるセレブの客も多い。派手な白無垢のドレスだってそれなりに見慣れて、汚れるの怖くないのかな、という感情が先に来るようになった。それでも、女は異色だった。目が離せないという一点で、異色だった。
未だ、目線は手を繋ぎ続けている。厨房は騒がしい。その状況にどんどん背筋が凍っていく。にも関わらず、頬と顎の下だけが熱い。女が、一層深く笑いかけた。その顔が私の知っているところの笑顔によく似ていたので、ようやく金縛りが解けて、私は厨房へ後ずさった。なんとなく、その笑顔は似ているだけなのだろうな、と思いながら。
ラストオーダーの時間を迎え、徐々に店内は閑散としていく。ランダムにノイズを吐き出すだけだった客たちも、ようやく私の理解できる言葉を発し始めた。テーブルを背にして、注文票を握り直す。まだ忙しい厨房へそのオーダーを伝えにいく時、あの席を通った。女は、まだそこに一人で座っていた。
目線は合わせず、そのまま厨房に入る。注文を慌ただしい厨房に伝え終えたら、次は多少の皿洗いである。狭くて長い厨房を人とぶつからないように通り抜け、水が出しっぱなしになっているシンクと向かい合った。この時期の水は冷たい。正直言ったら皿洗いは億劫だった。それでも、周りの人と協調したいのであれば多少の献身は必要だ。勢いの強い水が手の甲に触れる。想定はしていたものの、あまりにも冷たすぎて手首がぴくんと跳ねる。まあ、やがて慣れるだろう。
どっちつかずの体温をその冷たさに慣らす。手が冷たい人は心が暖かいだなんて言うけれど、冷水で冷やした場合もそれに該当するのだろうか。そんなことを考えながら、大皿小皿を白色に戻していった。
「お疲れ様で〜す」
唯一の同年代である悠木がテキパキと本日の売り上げを数えながら軽く会釈した。ショートヘアが揺れてピアスが翻る様を見て、こちらも「お疲れ様です」と返す。
「こんな金額!見たことないですよ!」
はしゃいだ悠木の声が聞こえた。シェフの声も聴こえるが、そちらは男性なので、低くて内容までわからない。まぁ、そこまで重要な内容ではないと思う。そうした声を背中に受けながら、一足早く更衣室へ入った。黒いエプロンを脱いでシワのできないようにして三つ折りに畳み、ロッカーに入れる。恐ろしいことにここのロッカーは常にハンガーが不足していて、私のロッカーには一つもない。だから仕方なく平置きにする。そして、ネクタイを解いてその上に置く。ワイシャツは私物だからそのままに、丸めておいたモコモコのウィンドブレーカーを着る。これで、私の仕事は終わりだ。
いつもなら、このくらいのタイミングで駄弁ってたみんなとも合流するのだが、今回はそんなことはなかった。理由はわかっている。いつもより早く着替えをこなしていたからだ。私は気になっていた。
ガチャン、と、乱暴とまではいかないけど適切とはいえない力で持ってロッカーを閉め、鍵はポケットへと吸い込まれて行った。
「それにしても、こんなに寒かったらもう帰ってるだろうな」なんて、出口の前で一人つぶやく。勤務中に話しかけて来た、茶髪白ドレスの女のことだ。
結局、女はラストオーダーで前菜に食べるようなサラダを注文し、最後の最後まで居座っていた。最初は、誰かと待ち合わせをしていたけどトラブルがあって一人飯になった、なんて具合だと思っていた。だけど、今はそわそわもせず、電話もせず、最後までそこに座っていた姿に別の意図があるように思えてならない。
私は、何か事情を抱えるのだろう彼女を慰めようと思っていたのかもしれない。もしかしたら、勤務中に話しかけて来た事を怒ろうと思っていたのかもしれない。とにかく、何故かわからないけど彼女の元へ行かなくては、という気持ちがあった。ただ、不思議と焦ることはい。理由はないけど、急がなくたって会える気がしていたのだった。
ドアを開く。ギィ、という音が仰々しく響いた。
晩秋、という言葉の似合う夜だ。夏頃は勤務開始の時にまだ明るかった事を思い出し、夏はもう死んだのだなということを改めて認識する。今は、すっかり暗い。そして、寒い。辺りにはまだ幾つか営業中の飲食店があって、その看板が光っていたけれど、私にはそれが酷く冷たい、血の通わない光に思えた。
肌をチクリと刺す空気をゆっくりと吸い込み、溜め込んで、吐き出してみた。
「あっ」
目が開く。
「息、白かったね」
私の白い吐息が、吸い込まれていく。彼女の、白いドレスに。高尚な店が並ぶわけでもない暗い街の中、そのドレスはカラスの群の真ん中に舞い降りた鶴のように思えた。
その堂々とした態度はまるで、私たち黒いカラスなど視界に入らない、と言っているようにすら感じる。
もう一度、今度は軽く空気を吸って、言葉と共に吐き出した。
「半日ずっと座ってましたけど…。誰かを待ってたってわけじゃなかったんですね」
「あら?待ってたわ。2人席で予約したもの。でも、なかなか来てくれなかったから」
「ああ、そうなんですか」
お気の毒、とか、ご愁傷様、とか攻撃的な言葉が喉を出かかる。別に危害を加えられたわけでもないんだから波風なんて立てる必要はないのだ。一人で席を占領してたとしても、それはバイトの私には関係のない話。理論で、ざわついている自らの心を沈める。
なんで?なんで、私の心はざわついているんだろう。
目を逸らしながら、あらゆる言葉を飲み込んだ。
「ええ。だから、こうして私の元に来てくれて、嬉しいわ」
下を向いていたから。考え事をしていたから。心に、なんと名前を付けたら良いか分からない波風があったから。
理由はいくらでも述べられる。しかし、残るのは事実だけ。
柔らかい。暖かい。良い香りがふわっと待って、一瞬だけ、酩酊したような気分になる。そんな私を、女は力強く抱き寄せていた。いつのまにか、私は夜の街で知らない女に強く抱きしめられている。
「まっ………って」
息苦しいのと動転したのが重なって、言葉をうまく紡げない。酸欠からなのか頭がふわふわして、ぜえぜえと呼吸が荒くなる。その度に、香水のくどいくらいに甘い香りが身体に入ってきて、咽せそうになった。
「大丈夫。私、いつまでもあなたの言葉を待ってるわ。私、忍耐強いのよ」
あの声だ。鋭い矢のような声。自分の言葉だけを相手に伝えるための声。頭に響いて、ぞくぞくする。思わずその言葉に甘えてしまうような、酔ってしまうような、そんな声を聞きながら私はずっと女に抱かれていた。
そうして、ようやく自分の呼吸が帰ってきて、頭に考えが戻ってくる。
「まってたって…何を…何で…?」
率直な疑問だった。約束をすっぽかされた、まではわかるけれど、なんで私を待っているんだろう。会ったこともない。共通点も、多分全然ない。そんな私を。
女は、ようやく腕の拘束を緩めた。一歩後退りして、大きく呼吸する。青白いライトに照らされた女の顔はやっぱり笑顔なような、そうでないような顔で、それでもさっきよりずっとおおらかに見えた。
「まあ、直接の要因は約束が無くなっちゃったことだけど」
さっきまで私を抱いていた手で、指で、耳元の茶髪を弄んでいる。
「厨房で退屈そうにしながらハリボテの笑顔と言葉で同僚と話しているあなたを見て思ったの。ああ、この子はきっと私と同じで、そんな存在を待っているんだろうなって。だから、私はあなたのために待っててあげたのよ」
ともすれば突き放すような、そんな物言いが、やけに温かい。それは、さっきまで青白かった女の頬が少しあからんで見えたからだろうか。それとも、笑顔のような何かが本物の笑顔に見えたからだろうか。私は、釣られて笑った。きっと自分も笑顔のような何かを浮かべていたのだろう。それが笑顔に変わるのは、この人と一緒にいる時だけなのだ。同じだから。
「…ありがとうございます」
彼女の指に、自分の指を絡める。想像してた通りに冷たい。それでも、その体温が暖かく感じられた。
晩秋と言ったけれど、次の日の朝に窓の外を見たら雪がちらついていた。結露ができているから、もしやと思ったのだ。窓に対して白い壁紙になった結露を袖で拭い、元の透明な姿に戻すと、その下の方で黒い影がぴょんこぴょんこと飛び跳ねている。学校制服を見に纏った悠木だった。驚いて、思わず窓を全開にする。強烈な冷気と共に、悠木の「おーい」という呼びかけが部屋の中に充満した。思わず窓を閉めたくなるような寒さだが、問いかけられたからには答えなければなるまい。悠木の両手を口の左右に添えるポーズを真似しながら、応答する。
「なにー。どしたの。いつもより早くない?」
「それがさ〜!!!早く起きちゃって〜!!!」
「もっかい寝ればいいじゃん」
「だけど、私寝過ごすでしょ?だから通学も兼ねて寄ろうかな、って!!!」
多分、寄ろうかなというのは私の家に、ということなのだろうと推測する。その証拠に、体全体でドアを差している。実際、悠木の家から学校方面に歩くとちょうど私の家が真ん中あたりに存在しているのだ。それも加味して、多分、そう。
「わーかったから、一旦大声辞めて!近所迷惑!」
そう残して、迅速に窓を閉めた。
家に上がるなり、悠木は文句を言った。
「寒くない?この部屋」
「セントラルヒーティングしか付けてないし。だってストーブめんどいじゃん。あと、私起きたばっかだから」
「ふーん」
そう文句を垂れながらも悠木は既に椅子に腰掛けていた。よほど不満があるのか、そわそわと部屋の中を見渡しつつも私に目線はよこさない。その右往左往によってちょっとずつだけど椅子の足がズレている。この家は学生向けの賃貸住宅だ。それが床と擦れる結果になって、傷が残ったりすると困る。なので、お小言の一つでも言ってやろうとキョロキョロしつつ私に背中を向けている悠木の肩をがっしりと掴んだ。
「ひゃっ」
高い声が耳にキーンと来る。続いて、触った肩と一緒に跳ねた椅子が地面に落着する低い音。そして、しばらくの重い沈黙。
「あっ…あの…ごめん」
謝る以外にどう対応していいのかわからず、その言葉を口に出す。それと同時に、肩に置いてあった手をスッと引く。すると、悠木は振り向いて、泣きそうな、そして何か不服そうな目でこちらを見てきた。といってもその視線は一点ではなく、上下していた。私の顔と手。それを交互に見比べているようだった。不満があるのはわかるのだが、どうしてそんな顔をするのか。その理由がわからないので、私は手を空中に固定した奇妙なポーズで固まっていた。
やがて、そんな私を見限ったかのように悠木は目を伏せ、そして呟くように言った。
「嫌じゃない」
「え。なんて」
「嫌じゃ、ないから!」
ばっと振り向いて、悠木は空中に固定したあった私の手を取った。熱い。異様に熱い。風邪でも引いてるんじゃなかろうかと思い、その瞳を見る。うるんで、今にも泣き出しそうな、黒い大粒の瞳。辛うじて落涙を防いでいる下睫毛。熟れたように紅潮した頬。そして、きっと横一文字に結んだ口。気迫に押され言葉を発せずにいると、その横一文字が開いた。
「その、びっくりした…だけ。全然嫌じゃない。むしろ…嬉しいから」
肩が震え、声も震えている。
「悠木…。泣いてんじゃん」
泣いていた。なんで?何か嫌なことでもあったのだろうか。例えば、学校で何かあって行くのが億劫になったとか。
「ううん、違うの」
じゃあ、何か家庭内でトラブルが起こった、とか?
「違う違う…そんなんじゃない」
じゃあ、一体何が理由で。
「好きだから…。告白しに来たから」
少しずつ、悠木を宥めながら質問した。背中をさすりながら、お水を乗せながら、慎重に言葉を選んで。そして、最後に出てきた回答がそれだった。
私は最低な人間なので、その直球な言葉を聞いた時、「どうやったら角が立たないように、友達を続けられるように断れるだろうか」という思考になっていた。角が立たないように断るまでならともかく、そこに断って相手の好意を否定した後でも今の関係を維持しようとしている賢しさが入っているのが本当に嫌になる。本気の気持ちをぶつけてくれた悠木に対して、そんな臆病な回答はしたくない。それくらいの良識はあった。だからなのだろうか。血迷った事を言ってしまったのは。
「ごめん。私、もう好きな人がいるから」
頭に浮かんだのは、白いドレスと茶髪だった。
そんなことをしても、時間は普通に過ぎて行く。悠木とは一緒に登校したし、バイトも結局続けてくれた。それはきっと、悠木なりの誠意だったんだろうと思う。悠木は、あえて何も変えなかった。だから、変わったのだとすれば唯一、私の方だ。
土曜日、私は浮かれていた。買ったばかりのロングコートを羽織り、同じ色で合わせたブーツで雪をじゃりじゃりと踏み、その音を心地よく思っていた。目的地はお酒の会社が出してる赤い帽子を被ったヒゲのおじさんの大看板。こういうとなんだか冗長だけど、そこはその辺りの人なら誰でも知る待ち合わせスポットである。普段なら、そんな看板を見ても別になんとも思わない。だけど、その街角で待ち合わせをするというのがいかにもそれっぽくて、私は浮かれていたのだ。やがて、一際目立つドレスのシルエットが見えてきて、私の胸はどくんと鳴った。信号は赤から青へ。でも、一回では渡れない。2回目を待って鼓動を落ち着けてから、ようやく横断歩道に一歩を踏み出した。それと手袋を履くのとは殆ど同時だった。
智絵里さん。その名前を初めて聞いたのは、もう一度お店に来てくれた日だった。その日は寒くて、本当ならすぐにも帰りたかったけどまた来てくれた、智絵里さんと喋れるということに舞い上がってそんな寒さは気にならなかった事を覚えている。レストランの外、ちらちら降り始めた雪を遮れるようなちょっとした屋根のある場所でずっと話をしていた。曰く、智絵里さんは最近都会から引っ越してきたばかりだから手袋を履くという表現が面白いらしい。履くっていうより、嵌めるとか付けるとか、そういう言い方がメジャーらしい。そして、外にずっといたせいですっかり赤くなった私にそっと、「これ、履いたらどう?」と手袋を差し出してくれたのだった。だからこの手袋は暖かいし、この手袋を手に装着するときは嵌めるでも付けるでもなく履くが正しいのである。それ以来、智絵里さんと遊ぶ時は密かにずっとこの手袋を使っている。ランチでハンバーグを食べに行った時も、休日に街を歩いた時も、本屋を巡りながらおすすめの本をお互いに紹介しあった時も、ずっと。
「あ、正樹ちゃん!」
いつのまに露呈したのか、私の名前が交差点中に知れ渡ってしまった。智絵里さんは、こういう時に目敏い気がする。決して人通りが少ない交差点じゃないのに、どうしてか私の姿をすぐに見つけてしまうのだ。それは、とても嬉しいことだけど、恥ずかしい気もする。とりあえず、今、顔は赤くなっていると思う。大きな信号特有の切り替わりを知らせる音が急かしてきたので、しぶしぶ道を渡り切った。ほんとはもう少し顔の火照りを冷ましてから会いたかったのだけど。手をぶんぶん降っている智絵里さんと反比例するように、私はこそこそとそばに寄った。
「智絵里さん…!」
「どうしたの?顔真っ赤にして。風邪でも引いた?」
特有の笑顔で見つめられる。今はその笑顔を偽物だとか否定することができないから、ただただ目を逸らして意味もなく手を擦っていた。そんな始まりだったけど、結局、その日はとても楽しかった。その夜、智絵里さんが予約してくれたフレンチのレストランで、ちょうど私が前菜とともに出てきたノンアルコールペアリングという美味しい果実ミックスみたいなものを飲み終えた時だった。智絵里さんはさほど苦労せず言った。
「正樹ちゃん。私そろそろ他の街に行くの。だから、これでおしまい」
その後も、料理は止まることなく配膳された。帆立のソテーとか、鹿肉のなんとかソース和えとか、そんなやつが美味しかった。結局、デザートのプリンを食べ終えるまで、今までとなんら変わらない、甘い空気が続いていた。
そして、会計を済ませてくれて、私がその額に驚いて、智絵里さんが微笑んで、店の外に出て、その寒さに二人で肩をすくませてから、智絵里さんはやっぱり言った。
「これで、おしまい」
それは、優しさだったんじゃないかと思う。冬が本格的になる前、晩秋の季節にだけ現れる妖精がこの幸福は生涯続くものじゃないんだよ、私だって人間なんだよと最後に言い残したもの。そんな気がする。
智絵里さんの姿がすっかり消えてしまって、心なしか雪の増えた夜道を歩きながら、私はしっぽり思ったのだ。
この人が街を去る前に遊べて良かった、って。
だって人間に似てたから やみくも @Yamikumo1223
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