第71話「第十章登場人物」

 第十章の主な登場人物です。読み飛ばしていただいても問題ありません。


【王国関係者】


マティアス・フォン・ラウシェンバッハ(1184年3月3日生まれ)

 本作の主人公。ラウシェンバッハ子爵家の当主。

 士官学校の戦術科の主任教官から参謀本部次長に就任。ゾルダート帝国の皇都攻略作戦を妨害すべく、さまざまな手を打つ。



イリス・フォン・ラウシェンバッハ(1184年6月6日生まれ)

 本作品のヒロイン。マティアスの妻、ラザファムの双子の妹。

 士官学校の戦術科の主任教官となる。最近ではマティアスのよき相談相手として、作戦や謀略の立案に貢献している。



ラザファム・フォン・エッフェンベルク(1184年6月6日生まれ)

 マティアスの親友。容姿端麗・文武両道・冷静沈着の完璧超人。

 エッフェンベルク伯爵家の長男でイリスの双子の兄。第二騎士団第三連隊長に昇進。

 1206年12月、レベンスブルク侯爵家令嬢シルヴィアと結婚。

 帝国の別動隊を引き付けるべく、連隊と共にリッタートゥルム城に向かう。



ハルトムート・イスターツ(1184年9月9日生まれ)

 マティアスの親友。双剣使い。ヴェヒターミュンデ伯爵に引き抜かれ、ヴェヒターミュンデ騎士団の歩兵部隊長に就任。

 伯爵令嬢ウルスラと恋仲になる。



リヒャルト・フォン・ラウシェンバッハ(1159年11月30日生まれ)

 ラウシェンバッハ子爵家の元当主。マティアスの父親。

 マティアスの家督相続と共に領地に戻り、内政を担う。

 妻ヘーデ(1162年8月22日生まれ:バーゼルト子爵家出身)、長女エリザベート(1182年10月11日生まれ)、次男ヘルマン(1186年5月15日生まれ)



ヘルマン・フォン・ラウシェンバッハ(クローゼル)(1186年5月15日生まれ)

 マティアスの弟。マティアスとは異なり健康的で、体格もいい。

 マティアスと比較されるため努力し、1204年12月に高等部を席次五位で卒業。第二騎士団中隊長から1208年1月にラウシェンバッハ騎士団長に就任。

 クローゼル男爵家に養子に入り、そのまま家督を相続。



クリストフ・フォン・グレーフェンベルク(1165年2月12日生まれ)

 伯爵。第二騎士団団長にして、王国軍のトップである王国騎士団長。

 見た目は線が細い文官タイプだが、豪胆な性格。

 軍務省を設立し、王国の防衛体制を強化しつつあったが、1207年2月に病に倒れ、同年7月に惜しまれつつこの世を去る。



アルトゥール・フォン・グレーフェンベルク(1193年7月2日生まれ)←New

 グレーフェンベルク伯爵家の嫡男。栗毛色の髪とグレーの瞳、生真面目な表情。

 1207年7月、父クリストフの死去により、若干14歳で伯爵家を相続。偉大な父の跡を継ぎ、苦労する。フレディ・モーリスとは王立学院初等部の同級生で仲がよい。



カルステン・フォン・エッフェンベルク(1166年2月1日生まれ)

 伯爵。ラザファムとイリスの父親。

 1207年1月に軍務次官に就任。王国の軍政を担うこととなった。



ユリウス・フェルゲンハウアー(1184年10月10日生まれ)

 王立学院高等部兵学部のマティアスたちの同期。ヴェストエッケ守備兵団の連隊長に就任。



フォルクマーク十世(1172年8月25日生まれ)

 グライフトゥルム王国国王。

 マルクトホーフェン侯爵を嫌っているが、宰相であるメンゲヴァイン侯爵も信用できないでいる。帝国が侵攻してくることを恐れている。



テーオバルト・フォン・クラース(1142年5月17日生まれ)

 宰相。マルクトホーフェン侯爵派に属する侯爵。

 1206年12月に宰相を勇退。嫡男フゼイフ(1168年2月1日生まれ)に家督を譲り、隠居生活に入る。



オットー・フォン・メンゲヴァイン(1166年8月21日生まれ)

 宰相。反マルクトホーフェン侯爵派の侯爵。

 1207年1月に宰相に就任。仕事ができない割に口を挟むため、宰相府では嫌われている。



ミヒャエル・フォン・マルクトホーフェン(1181年10月15日生まれ)

 宮廷書記官長。侯爵。1207年1月に宮廷書記官長に就任。

 現在腹心が不在で、それが一番の悩み。



カスパル・フォン・ノルトハウゼン(1157年9月7日生まれ)

 伯爵。ノルトハウゼン騎士団団長。北部の雄として、マルクトホーフェン侯爵と対立。



マンフレート・フォン・ホイジンガー(1165年11月2日生まれ)

 王国騎士団長。伯爵。オレンジ色に近い赤毛で中肉中背。

 1207年3月にグレーフェンベルク伯爵から王国騎士団長を引き継ぐ。保守的な考え方でマティアスの謀略を認めたくないが、王国を守るために認めつつある。



コンラート・フォン・アウデンリート(1167年10月15日生まれ)

 子爵。先代のレベンスブルク侯爵の次男でマルグリットの兄。王国第四騎士団長。



エルヴィン・フォン・メルテザッカー(1167年12月1日生まれ)

 第二騎士団参謀長(1205~1209)。男爵。ケッセルシュラガー侯爵家の家臣。金髪碧眼の美男子で、洗練された仕草から宮廷では女性に常に囲まれるほど。

 参謀長として徐々に力を付けつつある。



ルートヴィヒ・フォン・ヴェヒターミュンデ(1165年1月30日生まれ)

 伯爵。ヴェヒターミュンデ騎士団長。身長190センチを超える偉丈夫。武人の風格を持つ。1208年2月にハルトムートを引き抜く。



ウルスラ・フォン・ヴェヒターミュンデ(1191年3月4日生まれ)←New

 伯爵令嬢。身長180cm近い長身の美女(17歳時)で、赤い髪が特徴的。真っ直ぐな性格で曲がったことを嫌う脳筋系。

 ハルトムートに恋心を抱き、遂に彼のハートを射止めた。



グスタフ・フォン・ヴェヒターミュンデ(1189年12月1日生まれ)←New

 ヴェヒターミュンデ伯爵の嫡男。190cmを超える赤毛の偉丈夫。父親と同じく武人らしい豪放な性格。

 士官学校では成績が振るわず、1208年の夏休みにハルトムートに学ぶ。



マルクス・フォン・レベンスブルク(1166年1月15日生まれ)←New

 軍務卿。侯爵。第一王妃マルグリットの兄。先代フィリップがルドルフ・フォン・マルクトホーフェン侯爵との政争に敗れ、力を失った後に跡を継いだ。

 軍務省設立でやる気を見せ始め、政治家としても頭角を現しつつある。

 嫡男はヴェンツェンツ(1187年2月22日生まれ)で、娘が三人いる。長女シルヴィア(1189年1月13日生まれ)はラザファムの妻。



シルヴィア・フォン・レベンスブルク(エッフェンベルク)(1189年1月13日生まれ)←New

 侯爵令嬢。ラザファムの妻。第一王妃マルグリットに似た優しげな雰囲気を持つ金髪碧眼の美女。控えめな性格で、政治や軍事に興味はない。



ハインツ・ハラルド・ジーゲル(1144年12月22日生まれ)

 ヴェストエッケ守備兵団の元将軍。白髪と白いひげに覆われた偉丈夫。

 1206年に士官学校の初代校長となる。1208年のグランツフート共和国軍との合同演習でケンプフェルト元帥と会い、意気投合する。



ギュンター・フォン・クラウゼン(1173年1月15日生まれ)

 男爵。王国軍情報部初代部長。当初はマティアスの傀儡だったが、才能を持っており、マティアスの指導と情報分析室の支援を受け、情報機関の長として成長した。



フレリク・フォン・ラムザウアー(1166年4月13日生まれ)←New

 エッフェンベルク伯爵家の家臣。男爵。がっしりとした身体つきで髭が特徴的な偉丈夫。

 騎士団の副団長を務め、カルステンが軍務次官となった後、騎士団を引き継ぐ。



ブルーノ・ロシュ(1165年12月5日生まれ))←New

 シュヴェーレンブルクのマフィアのボス。身長二メートルの巨漢の普人族。顔に傷がある強面。元王国騎士団の兵士。黒獣猟兵団によって捕縛され、鉱山に送られた。



ゴーロ(1162年10月15日生まれ))←New

 犬獣人のならず者。灰色の小さな耳と鋭い犬歯が特徴的。暴れ出すと手が付けられなくなることから、狂犬と呼ばれる。

 王都で殺人と強盗、強姦などを行い、黒獣猟兵団に捕縛された。



ベネディクト・フォン・シュタットフェルト(1178年1月11日生まれ))←New

 中立派の伯爵。第三騎士団第一連隊長。身長180cmでがっしりとした身体つき、太い眉と角ばった顎と深い髭が特徴的で、見た目より老けて見える。

 ホイジンガーが王国騎士団長に就任した際、第三騎士団長に就任。



ユルゲン・フォン・オーレンドルフ(1165年11月22日生まれ)←New

 中立派の伯爵。元財務次官。痩身で銀髪が特徴的な紳士。争いごとを好まず、調整型の文官。能力的には平凡で独創性はないが、部下の意見をよく聞く理想的な上司。

 財務次官であったが、メンゲヴァイン宰相とそりが合わず、1207年6月に辞任。その後、総参謀長に就任。



ヴィンフリート・フォン・グライナー(1176年1月15日生まれ)←New

 男爵。参謀本部初代作戦部長。陽気な優男で金色の長髪を掻き上げる仕草が多い。気障に見えるが面倒見はよく、若い参謀に慕われている。



ゲオルグ・フォン・クローゼル(1163年6月9日生まれ)←New

 南部のクローゼル男爵家の当主。大陸公路上にあるクローゼルに領地を持ち、ラウシェンバッハ子爵家が力を持つようになったことから、ヘルマンを養子に迎え、傘下に入った。

 能力的には平凡だが、堅実な領地運営を行い、領民から慕われている好人物。



レオノーレ・フォン・クローゼル(1190年4月6日生まれ)←New

 男爵令嬢。ヘルマンの妻。小柄で控えめ、優しい笑みを浮かべていることが多い。数年に一度、年末年始の行事で王都を訪れる程度で、ほとんど領地から出たことがない。田舎の貴族の令嬢らしく、家庭的で料理などの家事も得意。



アルミン・フォン・クレンペラー(1162年3月30日生まれ)←New

 子爵。中立派の財務官僚。生真面目な性格の文官。リヒャルトやオーレンドルフ伯爵と長く財務部門で働いてきた実務畑の人物。

 独創性はないが堅実。マティアスの提案で実質的に財務部門を取り仕切ることになった。



エドヴァルト・フォン・ケッセルシュラガー(1160年6月20日生まれ)←New

 侯爵。武人ではないが、威風堂々たる体格で眼光が鋭い。

 決断力があり、西部域をレヒト法国から守ることに尽力している。ケッセルシュラガー騎士団を強化するため、王国騎士団にメルテザッカー男爵を送り込む。



バスティアン・フォン・シェレンベルガー(1179年10月18日生まれ)←New

 中立派のシェレンベルガー伯爵家の次男。王国騎士団参謀。細面で長身、鋭い目つき。

 兄より自分の方が優秀であるが、このままでは家督を継げないことから、1206年11月にグレーフェンベルク伯爵の体調不良の情報を手土産にマルクトホーフェン侯爵派に鞍替えしたが、マティアスの謀略により処刑された。



テオーデリヒ・フォン・グリースバッハ(1169年6月8日生まれ)←New

 マルクトホーフェン侯爵派の伯爵。財務次官。太鼓腹で赤ら顔。武人としても政治家としても才能はなく、ルドルフに阿り、伯爵位を継いだ。

 宰相メンゲヴァインと事あるごとに対立し、国政を混乱させた。



獣人族セリアンスロープ

デニス・ヴォルフ(1160年3月1日生まれ)

 狼人族の族長。獣人入植地の責任者。

 マティアスに絶対の忠誠を誓っており、守備隊増強時に自警団長となる。



エレン・ヴォルフ(1186年8月11日生まれ)

 デニスの息子。精悍な顔つきと引き締まった身体。

 1206年4月に子爵家の騎士となる。1208年1月、ラウシェンバッハ騎士団設立時に第一連隊長兼副騎士団長に就任。レーネと結婚。



クルト・ヴォルフ(1186年3月21日生まれ)

 ヴォルフ族の戦士。片手剣と小型の盾を使う。黒獣猟兵団の戦士。痩せ型で目つきが鋭い。同い年ということでエレンとはライバル関係にあるが、親友でもある。

 1208年1月、ラウシェンバッハ騎士団設立時に騎士団参謀に就任。



ルーカス・ヴォルフ(1184年1月31日生まれ)

 ヴォルフ族の戦士。槍使い。黒獣猟兵団の戦士。狼人族にしては長身で、身長百八十センチを超えている。

 1208年1月、ラウシェンバッハ騎士団設立時に第一連隊第一大隊長に就任。



レーネ・ヴォルフ(1185年6月1日生まれ)

 ヴォルフ族の女戦士。双剣使い。黒獣猟兵団の戦士。勝気そうな雰囲気を持つ美女。

 刃渡り四十センチほどの湾曲した剣を使う。スピードに優れ、撹乱が得意。

 1208年1月、エレンと結婚。



サラ・ヴォルフ(1186年10月15日生まれ)

 ヴォルフ族の女戦士。弓使い。黒獣猟兵団の戦士。ふわっとした優しい雰囲気の女性戦士。短弓を使うが、その雰囲気からは想像できないような速射を見せる。

 1208年1月、クルトと結婚。



ミーツェ・ハーゼ(1184年5月15日生まれ)

 兎人族の女戦士でリーダー。黒獣猟兵団の戦士。真っ白な兎耳が特徴的でかわいい感じの美女。スタイルがいい。

 1208年1月、ラウシェンバッハ騎士団設立時に騎士団参謀に就任。



ヴィルギル・ベーア(1180年2月5日生まれ)

 熊人族の戦士。マティアス護衛隊の一人。身長二メートルを超える大柄の戦士。

 1208年1月、ラウシェンバッハ騎士団設立時に第三連隊長に就任。



ヴェラ・ヴァイスティーガー(1185年1月21日生まれ)

 白虎族の女戦士でリーダー。黒獣猟兵団の戦士。真っ白な髪と虎耳、虎模様の尾が特徴的。身長190cmを超える美女。

 1208年1月、ラウシェンバッハ騎士団設立時に騎士団長付き副官に就任。



ヘクトール・シーレ(1185年4月1日生まれ)

 獅子族の戦士でリーダー。黒獣猟兵団の戦士。鬣に似た金髪と房の付いた尾が特徴的。身長190cmを超える偉丈夫。

 1208年1月、ラウシェンバッハ騎士団設立時に第二連隊長に就任。



ミリィ・ヴァイスカッツェ(1184年12月31日生まれ)

 白猫族の女戦士でリーダー。黒獣猟兵団の戦士。真っ白な髪と猫耳、白い尾が特徴的。身長160cmと比較的小柄で、大きなブルーの瞳が特徴的な美女。

 1208年1月、ラウシェンバッハ騎士団設立時に第四連隊長に就任。



ジャコモ・シュティーア(1183年2月23日生まれ)

 猛牛族の戦士でリーダー。黒獣猟兵団の戦士。頭の側面から出ている角が特徴的。身長2mを超える筋骨隆々の巨漢。

 1208年1月、ラウシェンバッハ騎士団設立時に騎士団長護衛小隊長に就任。



ファルコ・レーヴェ(1187年1月3日生まれ)←New

 黒獣猟兵団の獅子族の戦士。第一班のリーダー兼取りまとめ役。豊かな金髪と房の付いた尾が特徴的。身長2mを超える偉丈夫の美男子。

 両手剣の使い手で、ヘクトールと互角に戦えるほどの技量を持つ。派手な見た目に反し、理性的であるため、黒獣猟兵団の取りまとめ役に指名された。



サンドラ・ティーガー(1186年3月14日生まれ)←New

 黒獣猟兵団の虎人族の女戦士。第二班のリーダー。金髪にサッシュ状に黒髪が入る。虎模様の尾が特徴的。身長190cmを超える美女。

 両手剣の使い手で、ヴェラと互角に戦えるほどの技量を持つ。落ち着いた雰囲気でイリスの護衛隊である第二班のリーダーを任された。



叡智の守護者ヴァイスヴァッヘ関係者】


マグダ(2000歳くらい)

 叡智の守護者ヴァイスヴァッヘの事実上のトップ。ヘルシャーの側近である助言者ベラーター



カルラ・シュヴァルツ(700歳くらい)

 闇の監視者シャッテンヴァッヘシャッテン

 マティアス付きのメイドとして護衛を務める。“一の組アイン”の組頭として、組織の実質的なトップでもある。



ユーダ・カーン(600歳くらい)

 闇の監視者シャッテンヴァッヘシャッテン

 マティアスの直属として情報収集を担当。普段は三十歳くらいの執事姿で、ラウシェンバッハ子爵家に雇われたことになっている。



【商人組合関係】


ライナルト・モーリス(1172年12月12日生まれ)

 商人組合ヘンドラーツンフトに属するヴィントムントの大商人。モーリス商会を率い、マティアスや叡智の守護者ヴァイスヴァッヘの情報分析室の指示を受けて、情報収集や情報分析に当たる。

 帝国での情報操作、皇国への情報提供などで活躍。



マレーン・モーリス(1173年4月10日生まれ)

 ライナルト・モーリスの妻。ややふくよかな体形で、金色の髪とグレーの瞳でやさしげな雰囲気を持つ。見た目とは異なり、剛毅さを持ち、世界中を飛び回る夫に代わり、マティアスの依頼を実行する。



フレディ・モーリス(1193年5月2日生まれ)

 ライナルト・モーリスの長男。ライナルトとよく似た灰色の髪と瞳で、平凡な顔つきで、生真面目そうな雰囲気を持つ。密かにマティアスに忠誠を誓っている。

 マティアスらの指導により、十代とは思えないほどの事務処理能力を見せる。



ダニエル・モーリス(1194年11月7日生まれ)

 ライナルト・モーリスの次男。金髪とグレーの瞳で、父に似ず美男子。明るい性格で、兄同様にマティアスに忠誠を誓う。

 マティアスらの指導により、十代とは思えないほどの事務処理能力を見せる。



カール・ガウス(1165年3月15日生まれ)

 ヴィントムントの中堅商会ガウス商会の商会長。帝都にカジノ、神々の別荘ヴィラデアゲッター幸運の館ハオスデスグリュックを開設。

 ペテルセン総参謀長と懇意。




【ゾルダート帝国関係者】


ヴァルデマール・シュテヒェルト(1159年4月10日生まれ)

 内務尚書。金色の長髪を後ろで括った派手な見た目。

 マクシミリアン即位後も内政と情報収集を担当。マクシミリアンの才能を買っているものの、同時に危惧も抱いている。



シルヴィオ・バルツァー(1154年4月7日生まれ)

 軍務尚書。細身で三白眼、モノクルを掛けている。

 マクシミリアン即位後も軍政を担う。ペテルセンに対して嫌悪感を示すことが多い。



マクシミリアン・クルーガー(1180年8月3日生まれ)

 第十二代皇帝。

 若いが冷徹な戦略家であり政治家。1206年四月のコルネリウス二世崩御で即位。

 リヒトロット皇国皇都攻略作戦を発動。



ローデリヒ・マウラー(1143年3月10日生まれ)

 第一軍団長。沈着冷静な名将。

 マクシミリアン即位後、忠誠を誓う。



カール・ハインツ・ガリアード(1155年8月12日生まれ)

 ゾルダート帝国の将。第三軍団長。細面の官僚のような容姿。



ホラント・エルレバッハ(1160年5月30日生まれ)

 ゾルダート帝国の将。第二軍団長。

 戦術的な能力的は攻守のバランスの取れ、沈着冷静な知将タイプ。皇都攻略作戦では、グライフトゥルム王国への権勢部隊の指揮を任される。



オラフ・リップマン(1157年2月10日生まれ)

 ゾルダート帝国軍の将軍。第三軍団第三師団長。長身痩躯。

 王国の捕虜となったが、1206年に帰国。師団長を解任され、閑職に回される。



ヨーゼフ・ペテルセン(1173年1月31日生まれ)

 総参謀長。マクシミリアンの軍師。中肉中背で特に特徴のない顔だが、赤ら顔で腫れぼったい瞼、酔っているように見えることから、ヨーゼフ・“ベトルンケン酔っ払い”と呼ばれている。



【グランツフート共和国】


ゲルハルト・ケンプフェルト(1154年4月20日生まれ)

 グランツフート共和国軍の元帥。鷲鼻で鋭い目付きの武人。

 沈着冷静な性格で指揮能力は高い。四元流の達人。

 合同演習の模擬戦において、ラウシェンバッハ騎士団に勝利した。



ロイ・キーファー(1164年12月13日生まれ)←New

 グランツフート共和国軍の将軍。四角張った顎にドングリ眼。巨大な両手剣を使う豪放な偉丈夫。

 1208年5月の合同演習では、歩兵部隊の指揮官として参加。



フランク・ホーネッカー(1168年10月1日生まれ)←New

 グランツフート共和国軍の将軍。細面の美男子。東方系武術である神狼流の使い手で騎槍の名手。

 1208年5月の合同演習では、騎兵部隊の指揮官として参加。



ダリウス・ヒルデブラント(1169年4月18日生まれ)←New

 グランツフート共和国軍の参謀長。中肉中背で無表情で寡黙な男性。

 沈着冷静な参謀としてゲルハルトに仕え、三十八歳で参謀長になった俊英。奇抜な策より堅実な策を好む。視野も広く、政治面でもゲルハルトに助言する。



【リヒトロット皇国】


テオドール九世(1158年2月3日生まれ)

 リヒトロット皇国の皇王。優柔不断な性格で、帝国の侵攻に対し、貴族や軍人の言葉に惑わされている。



エマニュエル・マイヘルベック(1144年2月10日生まれ)

 リヒトロット皇国軍の将軍。近衛騎士団長兼皇都防衛総司令官。白髪白髭の老将。リヒトロット皇国の名門マイヘルベック公爵家の前当主であり、家柄で総司令官になった。



イルミン・パルマー(1167年4月3日生まれ)

 リヒトロット皇国水軍の提督。日に焼けた顔と銅鑼声でいかにも水兵という感じ。

 戦略的な視点はないが、戦術家としては優秀で、皇都の守りの要となっている。水軍であるため、皇都の守備に専念すべきと考えている。



ヴェルナー・レーヴェンガルト(1180年3月4日生まれ)

 皇都騎士団の騎士長。レーヴェンガルト伯爵の次男。中肉中背で顔は平凡だが、親しみやすい雰囲気を持つ。兵学を学び、18歳で騎士団に入った。東方系武術の使い手。



アドルフ・クノールシャイト(1144年12月14日生まれ)←New

 皇国宰相。公爵。白髪の小柄な文官。公爵家の当主ということで、十年以上宰相の座にあるが、政治的な能力は低い。

 帝国に対しては皇都周辺を割譲することで西部や北部を維持するという和平案を推している。

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