第30話「第七章登場人物」

 第七章の主な登場人物です。読み飛ばしていただいても問題ありません。


【王国関係者】


マティアス・フォン・ラウシェンバッハ(1184年3月3日生まれ)

 本作の主人公。ラウシェンバッハ子爵家の嫡男。

 ゾルダート帝国に対し、謀略を仕掛ける。皇帝の急病もあり、強力な敵となり得るマクシミリアン皇子を窮地に陥れた。

 マクシミリアンに謀略の仕掛け人と看破されたが、その策略を逆手に取ることを考えている。



イリス・フォン・ラウシェンバッハ(1184年6月6日生まれ)

 本作品のヒロイン。マティアスの妻、ラザファムの双子の妹。

 結婚を機に家庭に入るかと思ったが、マティアスの助手として学院の教員に復帰。マティアスと行動を共にすることが多くなり、彼の考えを更に理解するようになる。



ラザファム・フォン・エッフェンベルク(1184年6月6日生まれ)

 マティアスの親友。容姿端麗・文武両道・冷静沈着の完璧超人。

 エッフェンベルク伯爵家の長男でイリスの双子の兄。第二騎士団第一連隊第二大隊長。

 王国騎士団の再編により優秀な部下を多く失ったため、訓練に明け暮れる。



ハルトムート・イスターツ(1184年9月9日生まれ)

 マティアスの親友。双剣使い。第二騎士団第一連隊第二大隊長。

 王国騎士団の再編により優秀な部下を多く失ったため、訓練に明け暮れる。



リヒャルト・フォン・ラウシェンバッハ(1159年11月30日生まれ)

 ラウシェンバッハ子爵家の当主。マティアスの父親。

 妻ヘーデ(1162年8月22日生まれ:バーゼルト子爵家出身)、長女エリザベート(1182年10月11日生まれ)、次男ヘルマン(1186年5月15日生まれ)



ヘルマン・フォン・ラウシェンバッハ(1186年5月15日生まれ)

 マティアスの弟。マティアスとは異なり健康的で、体格もいい。

 マティアスと比較されるため努力し、1204年12月に高等部を席次五位で卒業。第二騎士団に入団した。



クリストフ・フォン・グレーフェンベルク(1165年2月12日生まれ)

 グレーフェンベルク伯爵家当主。第二騎士団団長で、実質的な王国軍のトップ。

 見た目は線が細い文官タイプだが、豪胆な性格。

 マティアスが表舞台に立たないため、謀略の元締めとよく疑われる。



カルステン・フォン・エッフェンベルク(1166年2月1日生まれ)

 エッフェンベルク伯爵。ラザファムとイリスの父親。



ユリウス・フェルゲンハウアー(1184年10月10日生まれ)

 王立学院高等部兵学部のマティアスたちの同期。第二騎士団第三連隊第二大隊長。



フォルクマーク十世(1172年8月25日生まれ)

 グライフトゥルム王国国王。第二王妃アラベラにより、最愛の妻マルグリットを失ってから以前よりも更に覇気がなくなる。



テーオバルト・フォン・クラース(1142年5月17日生まれ)

 宰相。マルクトホーフェン侯爵派に属する侯爵。

 マティアスの策に乗せられ、マルクトホーフェン侯爵からも敬遠されている。



オットー・フォン・メンゲヴァイン(1166年8月21日生まれ)

 宮廷書記官長。反マルクトホーフェン侯爵派の侯爵。

 マティアスの策ではよく当て馬にされる。



ミヒャエル・フォン・マルクトホーフェン(1181年10月15日生まれ)

 マルクトホーフェン侯爵家当主。

 姉アラベラと父ルドルフに反感を持つが、侯爵家を守るため、王都で派閥の引き締めに尽力する。



カスパル・フォン・ノルトハウゼン(1157年9月7日生まれ)

 ノルトハウゼン伯爵家当主。ノルトハウゼン騎士団団長。



ベルトホルト・フォン・シャイデマン(1161年2月11日生まれ)

 第二騎士団参謀長。ノルトハウゼン伯爵家に属する男爵。

 参謀長を辞し、ノルトハウゼン騎士団に復帰しようと考えたが、王国騎士団改革の余波を受け、参謀長を辞められずにいる。



マンフレート・フォン・ホイジンガー(1165年11月2日生まれ)

 王国騎士団第三騎士団長。ホイジンガー伯爵。オレンジ色に近い赤毛で中肉中背。

 王国騎士団改革でグレーフェンベルク伯爵、アウデンリート子爵と協力する。



コンラート・フォン・アウデンリート(1167年10月15日生まれ)

 アウデンリート子爵。先代のレベンスブルク侯爵の次男でマルグリットの兄。王国第四騎士団長。

 王国騎士団改革でグレーフェンベルク伯爵、ホイジンガー伯爵と協力する。



ロマーヌス・マインホフ(1162年9月13日生まれ)

 シュヴェーレンベルク王立学院研究科教授で戦史の研究家。マティアスの上司。



エーギンハルト・フォン・ユルゲンス(1150年5月20日)

 シュヴェーレンブルク王立学院学院長。ユルゲンス伯爵家当主。



フリードリッヒ(1195年3月1日生まれ)

 グライフトゥルム王国第一王子。

 第二王妃アラベラによる暗殺を恐れ、グランツフート共和国に留学中。



グレゴリウス(1197年7月30日生まれ)

 グライフトゥルム王国第二王子。アラベラの子。

 マルクトホーフェン侯爵領で祖父であるルドルフの指導を受けている。



ジークフリート(1198年2月2日生まれ)

 グライフトゥルム王国第三王子。

 第二王妃アラベラによる暗殺を恐れ、王国北部の古城ネーベルタール城に隠れる。



デニス・ヴォルフ(1160年3月1日生まれ)

 狼人族の族長。獣人入植地の責任者。

 マティアスに絶対の忠誠を誓っており、シャッテンからの指導を受け、獣人族の戦闘力強化を図った。



エレン・ヴォルフ(1186年8月11日生まれ)

 デニスの息子。精悍な顔つきと引き締まった身体。

 シャッテンからの指導を受け、腕を上げる。



ゲルティ・ベーア(1160年2月10日生まれ)

 熊獣人族の長。身長二メートルを超える体格を持ち、膂力も強い。



ギュンター・フォン・クラウゼン(1173年1月15日生まれ)←New

 王国軍情報部初代部長。中肉中背でくすんだ金髪、平凡な顔で特徴的なところがない。中立派の男爵で、第一騎士団で百人の近衛騎士を率いる部隊長であったが、口が堅く、王家に忠実であることから、1204年12月に発足した王国軍情報部の初代部長として、マティアスが推薦した。



叡智の守護者ヴァイスヴァッヘ関係者】


マグダ(2000歳くらい)

 叡智の守護者ヴァイスヴァッヘの事実上のトップ。ヘルシャーの側近である助言者ベラーター

 マティアスから帝国への経済戦を提案された。



カルラ・シュヴァルツ(700歳くらい)

 闇の監視者シャッテンヴァッヘシャッテン

 マティアス付きのメイドとして護衛を務める。



ユーダ・カーン(600歳くらい)

 闇の監視者シャッテンヴァッヘシャッテン

 マティアスの直属として情報収集を担当。普段は三十歳くらいの執事姿で、ラウシェンバッハ子爵家に雇われたことになっている。



リオ(500歳くらい)←New

 闇の監視者シャッテンヴァッヘシャッテン。闇森人だが、普段は犬獣人族の若い男性に姿を変えている。ラウシェンバッハ子爵領の獣人入植地を守るために派遣されたが、デニス・ヴォルフの依頼により、配下の四人と共に獣人族に武術や斥候術を教える。



ラニサブ(500歳くらい)←New

 モーリス商会帝都支店に配属された闇の監視者シャッテンヴァッヘシャッテン。闇森人だが、普段は普人族の三十代の男性に姿を変えている。帝都での情報収集とモーリス商会の護衛を担当。部下を二名持つ。



【商人組合関係】


ライナルト・モーリス(1172年12月12日生まれ)

 商人組合ヘンドラーツンフトに属するヴィントムントの大商人。モーリス商会を率い、マティアスや叡智の守護者ヴァイスヴァッヘの情報分析室の指示を受けて、情報収集や情報分析に当たる。大賢者マグダの提案を受け、国外の支店に長距離通信用の魔導具を設置するとともに、二人の子をマティアスに預ける。



マレーン・モーリス(1173年4月10日生まれ)

 ライナルト・モーリスの妻。ややふくよかな体形で、金色の髪とグレーの瞳でやさしげな雰囲気を持つ。見た目とは異なり、剛毅さを持ち、世界中を飛び回る夫に代わって、四人の子供と本店を守っている。



フレディ・モーリス(1193年5月2日生まれ)

 ライナルト・モーリスの長男。ライナルトとよく似た灰色の髪と瞳で、平凡な顔つきで、生真面目そうな雰囲気を持つ。見た目通り真面目な性格で、尊敬する父のような商人になりたいと考えている。ヴィントムントの私塾では比較的優秀な成績で、更なる飛躍を目指して、マティアスの下に行くことを希望した。



ダニエル・モーリス(1194年11月7日生まれ)

 ライナルト・モーリスの次男。金髪とグレーの瞳で、父に似ず美男子。明るい性格で、自由奔放な面がある。兄フレディが商会を継ぐと考えており、商人とは別の道に行きたいと考えているが、現状では選択肢がなく、マティアスの下に行くことを希望した。



【ゾルダート帝国関係者】


コルネリウス二世(1157年2月3日生まれ)

 ゾルダート帝国第十一代皇帝。1192年に若干35歳で即位。リヒトロット皇国との戦いで功績を上げた軍事の天才。

 一二〇四年十一月に魔導器ローアの病気で倒れる。その後回復するが、自身が倒れたことを利用し、枢密院を廃止しようと画策。



ヴァルデマール・シュテヒェルト(1159年4月10日生まれ)

 内務尚書。金色の長髪を後ろで括った派手な見た目。

 コルネリウスの腹心として、内政と情報収集を担当。マクシミリアンの才能を買っている。



シルヴィオ・バルツァー(1154年4月7日生まれ)

 軍務尚書。細身で三白眼、モノクルを掛けている。

 コルネリウスの腹心として、軍事を担当。マクシミリアン、ゴットフリート双方の才能を評価している。



マクシミリアン・クルーガー(1180年8月3日生まれ)

 コルネリウス二世の次男。元帥。

 若いが冷徹な戦略家であり政治家。マティアスの仕掛けた情報操作により、第二軍団長を罷免される。コルネリウスらと枢密院対策を検討し、元老たちを罠に嵌めるため、ノルトフェルス砦に幽閉されている。



ゴットフリート・クルーガー(1175年7月23日生まれ)

 コルネリウス二世の長男。元帥。

 第三軍団長に昇進後、マクシミリアンの失脚により、第二軍団長に就任。エーデルシュタインにある帝国軍六万の総司令官として、リヒトロット皇国攻略作戦の準備を行っている。



ハンス・ヨアヒム・フェーゲライン(1150年1月19日生まれ)

 枢密院議員。元内務尚書。

 実務能力が高く、産業振興から治安維持まで幅広い分野で実績を残す。一二〇一年に元老となる。

 コルネリウスが枢密院を潰そうとしていることに気づいており、御しやすいゴットフリートを次期皇帝にしようと画策。



ザムエル・テーリヒェン(1153年5月30日生まれ)

 ゾルダート帝国軍の将。第三軍団長。頬に傷がある強面の武人。

 ゴットフリートの元上官であったが、彼の才能に魅了され崇拝するようになる。豪放磊落な猛将として兵士からの人気は高いが、その一方で将としての才はなく、二千五百人規模の連隊までしか扱えない。



ローデリヒ・マウラー(1143年3月10日生まれ)

 ゾルダート帝国軍の将。元帥。第一軍団長。

 1196年のフェアラート会戦では第三軍団を率いてグライフトゥルム・グランツフート連合軍に大打撃を与える。

 沈着冷静な性格と高い作戦指揮能力により、皇帝コルネリウス二世の信頼が篤い。

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