2004年4月 朝
目が覚めた。
脳みそをぐちゃぐちゃにかき混ぜられた感覚に陥り吐いた。
盛大にマーライオンの如く吐いた。
その行為をみた弟が慌てて駆け寄り心配そうな顔で親を呼びに部屋を出ていった。
この時何故部屋にいるのか?
どうして弟がいるのか?という疑問が浮かんだ。あれもこれもあの幻聴のせいかも知れない。
まず自分が死んでいなく布団に寝ていた事から考えよう。
気持ちを落ち着かせて考え始めたら…
目の前にスマホ画面が映り出され、メールアイコンに1通着信があるのに気付きタッチすると…
『我の眷属になった事を心より感謝御礼に申し上げます。この画面を見れていると言うことは無事に過去に戻れたと言うことでしょう。
まず言わせて欲しい。
どうかこの世界を救う手助けをして欲しい。
その手助けをするにあたって我の能力を幾つか渡そう。
その中でどの様な行動を取ろうと責任は問わない。世界が少しでも良くなるよう宜しく頼む。あのまま行けば世界中で戦争になり人が住める環境が破壊されていた。それを阻止する為にも世界を変えたいと願い事故で亡くなる寸前の者にしか頼めなかったのだ。
それでここからが本題なのだが…
好きにいたせ。
ただ世界中で戦争が起こらない様にだけ注意してだが。
それだけがお主の天命だ。
では!
追伸 この能力の事は右上にあるヘルプで説明書いてあるからよく読んでおく様に!』
「と言われてはいそうですかと答えられるかぁー!!!!!」
「にーちゃん!?」
衝撃的な答えが返ってきて感情的に叫んでしまったら血相かいて弟が部屋に戻ってきてしまった。
「いや、なんでも無いから…大丈夫。」
至って冷静に答えたら弟は、更に心配されてしまった。
「いや!にーちゃん。さっき盛大に吐いた人が急に大声で叫んだりしないから…
取り敢えずかーちゃんに話してきたら?
それと臭いからシャワー浴びた方がいいよ、、、?」
なんて健気で優しい弟なんだ…!
と感動してたら携帯のアラームがなり響いた。
「あっ!にーちゃん!今日入学式だよ!」
……!!!?
「それを先にいいなって!!!!」
急いでシャワーを浴びる準備をして部屋を出た!
「あっ!!!それとにーちゃん入学おめでとう!!」
弟よ!幸せだ!!!!
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