(仮)
@arata023
プロローグ
嗚呼…俺の人生ってこんなにもあっさり終わってしまうものなんだなぁ。
俺の家庭は、裕福ではなかったがアットホームな家族でイベント毎にみんなでワイワイと楽しんで明るい家族だった。
あの震災が起こるまでは…。
この国にいる限り致し方無い事なんだが。
あれから15年たった今でも忘れる事が出来ない災害だ。
それから親、兄弟、親戚との付き合いも疎遠になりギクシャクする毎日だった。
勿論その災害を乗り越えて社会復帰もしたし、親戚付き合いも頑張った。
頑張った結果俺がボロボロになったけど…
俺だけじゃ無い。
日本国内も災害が続き財政が圧迫。それに加えて今の政界トップ界隈は、堕落。この国を守ると言いながら売国しようとしている。
高度成長をしていた国がたった50年で終りを見せ始めた。
未来が全く見えない国に居ようと思う若者は、海外へ出稼ぎに。
税金が上がり、支払いを滞る事が増え始め浮浪者になる若者が犯罪に手を染め、幼い子を育てられないと言い捨ててしまう親も…
それなのに政府機関は、国民に対して辛辣な法案を決めてしまう。
今流行りの『企業戦士』=『社畜』になって仕事の量やパワハラなどで病んでしまうものもいる。
そんな中SNSなどで収入を得て生活するものも…
このSNSで収入を得たもの達が今圧倒的に多く社会現象までになって盛り上がってる。
この近未来的な変化とこの国の古き良き風習の狭間に取り残された者達も居るのを忘れないで欲しい。
伝統文化を残そうと頑張る者や経済的に出来なくなる者、後継者が育たずに諦める者もいる。
皆が皆懸命に生きているこの国民が宝なのにそれすらも、忘れて自分の保身の為に経済を動かして優位に立とうとする政府。
これらをどうにかしなければこの国は終わりだ。
そう、思って行動をしてこの有り様かよ…
人は、死ぬ間際に走馬灯を見ると言われているけど…本当なんだな。
前から車に轢かれる数秒の間に時間がスローモーションで今までの記憶や思いが流れ浸ってやがて跳ねられて亡くなるだろうと思考の渦に呑まれていたら…
『汝それでいいんか?』
『想いの感情を出さんでいいんか?』
『我想うことがあるなら手を差し出さん』
幻聴が聴こえて思考停止になるがどうせ何も変わらないならと、思い手をあげた。
『汝の、願い叶えよう』
『我の、眷属として、この国をまた世界を救いなんせ』
『頼んだぞ。』
・・・はぁっ?
目が回り視界が回り世界が回る感覚に陥り目を瞑った瞬間…
布団に寝ていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます