だって甘いものが好きだから

金と赤 羽織り ドレスは 天鵞絨 純白下着 乙女の秘密

金と赤

羽織（はお）り　ドレスは

天鵞絨（てんがじゅう）

純白下着

乙女の秘密

「スリーズ・ア・ロ・ド・ヴィ」は三部作でお送りしますので、今回は中継ぎ二話目です。

　長い眠りから起こされた女王様。

　お出まし前、舞踏会へのお召し物の準備でございます。

　歌は仕上がりの逆から詠んでいます。

　女王様にふさわしいラッピングは、真っ赤なパラフィン紙に金のすっきりとした細い紐。

　これを羽織ったその下は。

　もちろんクーベルチュール・チョコレートでございます。

　製菓材料としてはスウィートチョコレートという区分ですが、皆さんのイメージされるダークチョコレートです。

　溶かして温度調整した艶やかなチョコの湖へ、女王様を一粒づつ潜（くぐ）らせます。

　２〜３分で固まり、艶が消えマットな仕上がりになります。

『天鵞絨（てんがじゅう）』は、ベルベット(英語)ビロード(ポルトガル語)を日本語で表したもの。

　薄くかけるから、サテンやシルクといった方がいいんでしょうが、高級感があって艶やかで重厚な感じが字面も含めてイメージに沿ったので、こちらを選びました。

　さて、問題の純白の下着とは？！

　それは、あらかじめ女王様にフォンダン（砂糖ペースト）を纏（まと）わせることです。

　常に湯煎でフォンダンを60度にキープしつつ、柔らかさを保つようキルシュを加え伸ばして粘度を調節し、１粒づつ均一な厚みになるように、軸を持ってぽちゃんと肩まで潜らせます。

　実はですね。別途さらにこれまた事前に直径1.５センチ厚さ２ミリのチョコレート細工の丸いチップを仕込み制作しておかねばなりません。

　そしてそのチップの上に載せるんです。

　もしもフォンダンの調整が下手で分厚くかかってしまうと、置いた時に小さいチョコ板から垂れてはみ出てしまいます。

　そうなると完成して熟成した時に、穴あき液漏れの失敗作となるので、それはダメなんです。

　非常に根気と技術が必要な作業であります。

近況報告に女王様の純白下着姿写真UPします。

きゃ(//∇//)

♡、コメントお忘れなきよう(*´-`)

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