落とし文 指先震え動かない 若葉の雫 代わりにぽたり
落とし文
指先震え
動かない
若葉の雫
代わりにぽたり
練り切り製の青葉でこし餡を包み、葉っぱの上にちょこんと丸く白い練り切り一粒。
初夏の和菓子「落とし文」です。
「落とし文」とは、もともと人に言ったらはばかられることをしたためた手紙や、密かに思う相手への恋文などを、直接渡さず渡したい人の近くに落として拾わせる置手紙のことをいいます。
そして「落とし文」は初夏の季語。
なぜこの時期なのかというと「オトシブミ」という名の昆虫がおりまして、実はこの昆虫、卵を守るために葉っぱを巻いてその中に卵を産むのだそうです。
まあ食べ物ですので気持ちが悪いから、白い粒は、「葉に落ちた露」と表現されます。
現代らしくお手紙は紙と筆ではなく、携帯電話の画面と指先です。
近況報告に『短歌より 和菓子「落とし文」写真』載せています。自分で作ったものですが……
https://kakuyomu.jp/users/ayaaki/news/16817330659609998303
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