ブラマンジェ 溢れるミルク クリームへ ひっくり返せ 思いの比重
ブラマンジェ
溢れるミルク
クリームへ
ひっくり返せ
思いの比重
実際の発音は、短歌中の「ブラマンジェ」が近いのでそう書き記しました。
たっくさんのアーモンドを牛乳やサワークリームと砂糖で煮出します。そのアーモンドミルクにゼラチンと温度を下げて生クリームを加えます。
そう多くない生クリームのほうを加えればいいと思われるでしょうが、違います。大きなボールに少量の生クリーム。そこに大量のゼラチン入りアーモンドミルクを少しづつ丁寧に、幾度となく混ぜながら加えていくのです。
なぜなら、生クリームのほうが比重が軽いので、ホイッパーで混ぜる(泡立て禁止)力に加えて、液体自らがひっくり返っていく力を利用するのです。
出来た液は氷水のボールへ浮かべて、ゆっくりゆっくり木ベラで泡が立たないよう、時間をかけて4度まで下げます。恋をしているなら、呪文の一つも唱えたくなる作業です。
冷蔵庫で冷やし、ギリギリのゼラチンで固めてますので、口に入れたら瞬時に蕩けます。キルシュの効いたアングレーズソースを添えて。
告白された、した、お付き合いスタートは様々。恋のベクトル、思いの比重も、二人の間は平等とは限らないかもしれない。
嘆くことなかれ。ブラマンジェ製造秘訣のように、手間暇かけて時間をかけて。今に丸っとひっくり返して、混ぜ合い固まり美味しく蕩けて下さいませ。
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