窓際の 三月菓子 猫くわえ たっくるすんどー ビーサンで追う

窓際の

サングヮチグヮーシ三月菓子

猫くわえ

たっくるすんどー

ビーサンで追う







 旧暦の3月3日は、沖縄の女性は浜に下りて手足を海水に浸け、不浄を払い落として身を清める。「浜下り(ハマウリ)」と呼ばれる節句行事です。浜辺にご馳走を持ち寄り、潮干狩りやおしゃべりバーベキュー大宴会。

 その時に食べるのが「三月菓子」サングヮチグヮーシです。

 (ちなみにお盆等は、広いお墓に食べ物と酒を持って家族でまたまた大宴会)


 沖縄で有名なお菓子、「サーターアンダギー」に似てますが、配合と形が違います。ベーキングパウダーと粉の量が少なく、油分が入ります。リッチな感じ。

 形は平たく作り、包丁でカット。四角いフィナンスィエのような長方形で真ん中縦線2本。


 近所の仲良しのおばぁは、サーターアンダギーより美味しいからと、節句じゃなくても作って、たまに分けてくれます。そのおばぁのはサラダ油ではなく、沖縄定番の黄色い箱のマーガリンを1本入れて作る、贅沢&絶品うまうまなのです。

 ある日もらって大喜びで窓際に置き、作業してふと見ると。どっかの猫が私の窓から、サングヮチグヮーシの袋を咥えて、飛び逃げ去りました。

「待てー!!たっくるすんどー!!」(沖縄弁で叩きこ◯すぞ〜の意味)とビーサンで追いかけるも逃げられ。結局私は食べられなかった……という短歌です。









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