第3話 双子、町へ

森をなんとなく歩きながら外を目指す。

そこで、ふと言葉をこぼした。


「……あれ。周囲サーチして転移すればいいのでは?」「あ」


ボクの言葉に片割れは‘その手があったか’というような顔をした。

いや、ほんと思いっきり忘れてたよね。

そうだよ。ボクら世界すべてサーチ範囲内なんだよ。つまり森の外をサーチして、そこに転移すれば歩かなくても良いんだよ。


「……なんなら、竜に戻って飛べばいいじゃんか…」「確かに。」


あれ、ボクらめっちゃ無駄なことしてね?

時間の無駄じゃん。なにしてんだよ。


「ま、まあ…とりあえずサーチして、安全な場所に転移しょっか」

「そ、そーだね。とりあえず外に出るのが最優先で。」


うん。まあ…こういうトラブルもあるよね。楽しんどかないとね。そうでもないとやってらんないや。

さてさて…【探知】っと。


「んー…やっぱこの森広いっぽいね?」

「まあ、僕の転移なら余裕だけど…」

「そりゃそうだ」


世界関を移動するのに比べれば楽勝だよね。

と、無駄話しかしてないなボクら。

読者が飽きるよ?


「メタい」「ボクらの性質上しゃあなし」

「まあ…そっか。やるよー【転移】」


視界が切り替わる。開けた視界には町への門があった。

……これ関税必要なパターンかな。めんど。


「これ、関税必要?」

「そうっぽい。めんどくさいよね…」

「毎度毎度〖交換〗すんのめんどい」

「まあでも…僕〖転移〗したし。」


仕方ないよね。うん。ウン……。

異空間から硬貨を出して…【交換】っと。

指定はこの世界の硬貨に。


「うし。カンペキ」「さすが」


んじゃ、門へ行きますか。


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世界渡る次元の竜の双子の物語 @Yurigasukinanodasu

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