第19話 自分との対話

以前にも話したと思うけど。


俺は、ばーや。

人間として、転生してこの元々自分のいた世界に戻ってきた。


戻ると、ばーやの俺は本体と言う俺、

ひおりと言う者の中に入る。


つまりは、ひおりと言う本体。

言ってみると、ひおりの一部の俺、

ばーや。


どちらも俺と言う自分自身なわけなんだよ。



最近、この本体のひおりと、俺、ばーやは普通に話をする。


な! 変だろ?

想像がつかないだろうからさ

例に上げてこんな感じって言うものを、紹介すると・・・



【ある日の俺・・・

「なぁ、ユリナ、コーヒー飲もう。」

朝起きて暫くなユリナちゃんに向けて、ひおりが言っている。


ばーや「ユリナが飲みたい物にしてあげろよ。」


ひおり「だってさ、ユリナが『いいよ。』って。。言うしさ。」


ばーや「そうだとしても、、なんで、、そんなにベタベタするんだよ!」


ひおり「だって、ベタベタしたいじゃんか。」


ばーや「・・・なんで、、自分の本体は、、こうなんだ?

もう少し、、男だろう。。

ユリナを守るなら、、まだしも。。

なんか、、おかしいぞ!」


ひおり「ばーやは、ベタベタしたくないのかよ。」


ばーや「ベタベタ?、、は?」


呆れ返る俺・・・・😓】



とまぁ、こんな会話なんだけどな。


ばーやの俺とは、又違う感じを受ける

ひおりと言う俺。


俺は、この対話を生前のばーやに置き換えてみた。


「待てよ・・・

俺が人間やってた時に、自分と対話ってできないのか?」


暫く想像するが、どう考えても思いつかない。

「霊能でもなけりゃ、無理なのか?

いや、何かあるはず・・・」


考えを、巡らす。


自分とリアルに会話はできんよな、普通は。

だけど、感じたりはできるわけだよな。


例えば、、

何か湧き上がる感情とか。


感情は、頭では考えないよな、

でも、何かあるから感情がでるわけだよな。


怒りで考えると。。

なんで、俺は怒ってるのか?

何か原因があるはず。

外に向けても原因なんかない。


誰かが悪いから怒るのか?

同じ事でも、俺は怒るけど、他者は怒らない。

そんな事もあるわけだよな。


では、俺はなんで怒りがでるのか。


それを考え知る為に。

自分を掘り下げだす作業をする。


この行為が実は、自分との対話って事にならないか。


自分を知る為の対話。

言葉もなく。

会話もない。


でも、確かに見えない自分自身と対話しているんだな。


生前、俺はこの自分自身を掘り下げ出し、自分を感じれていたのか。


正直疑問だ。


あの肉体ありの自分自身との対話は、

あの世界にいる時にしかできない事なのかもしれない。


そう考えると、最も自分探しに最適な

学びしろが大きな世界だったと、言えるんだろうな・・・。。。

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ひおりの部屋 中筒ユリナ @ariosu-siva

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