マリトッツォ。
それは、パンにアホみたいに(失礼)大量のクリームを挟んだもの。
彗星の如く登場してコンビニのスイーツコーナーの片隅を一時占拠したのち、秋の蝉の如くいつの間にか消え去った流浪の洋菓子――
新しいのか古いのかよく分からないマリトッツォを使って、二人の男が雌雄を決することになった!
最先端・トレンドを重んじる新山くん VS 伝統・クラシックを重んじる古山くん。
実力伯仲の両者、その戦いを審査するのは――何も知らないクラスメート、今里くん。
この決闘を読み終えたとき、あなたはきっとこう思うに違いない。
もう君達の思いは十分過ぎるくらいに伝わったよ、と――