序列二位の高等神、暇なので降臨する

味噌カツサンド

第1話 休暇(降臨)

ここは神、天使、聖人などが住む天界。

その一角に「異端児」と呼ばれる神がいる。名をウェタニウス。この世の法則を司る高等神だ。そしてウェタニウスの「付き人」である天使ドストネウス。彼らは日々、神や天使の仕事…ではなく、サボっていた。

「なあ、ドストネウス、暇なんだけど。」


「…そうですか、あのーウェタニウス様がよく言ってる…なんでしたっけ、アニメ?はどうですか?」


「ああ、今かなりアツい作品やってるんだけど、欲望に負けちゃってさ。未来予知で最後まで見たんだよね。」


「じゃあ、漫画?っていうのは?」


「まあ、同じような感じでね?最終話まで読んだんだよね。」


「なるほど、他にありましたっけ?ウェスタニウス様の趣味って。」


「んーないかなー、暇だわー。」


「じゃあ仕事しましょうよ。」


「いや、仕事なんかないじゃん。ずぅーっと前に自動プログラム制作して稼働してるんだから。」


「まあ、そうですけど。でしたら、久しぶりに行きます?に。」


「何万年ぶりだろうな、休暇は。楽しみだ。」


説明しよう。というのはウェタニウスが作った星に降臨してそこで生活する、というものだ。人間として降臨したり、はたまた亜人や魔族など様々な種族になってきた。また、ただ遊んでいるわけではなく、時には文明を発展させたり、やりすぎた種族を成敗したり、など管理もしっかりやっている。こういうことは本来なら天界からやるのだが、この二人は現地に行っているのだ。

「今回は魔族がいいな。吸血鬼とか。」


「ええ、趣味悪くないですか。普通に悪魔とかでいいと思うんですけど。」


「そう、じゃあいっか、悪魔にしよう。それじゃあ降臨の準備するから。」


「あ、はい。お願いします。」


「……よし、準備できたぞ。それじゃあ降臨!」

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