小豆島の対処 小豆島のシマは備前国管轄

小豆島や塩飽諸島を巡る扱いに問題が生じたのは、

香川県である。


大平知事も、

「小豆島とか直島町とかあってもなぁたって一緒やろ」

と言っていた。


大平知事は、

「まぁ、あっこは金になるきんど、結局、うちで過疎化が進んでるのは、その塩飽市だけやん?あそこなかったら、無かったら無かったで」


「あっ、でも東讃市もお荷物であることには変わらんか。あいつらおらんかったら、香川県は大都会とか言えるんやきんけどなぁ。」


香川の事情を説明しよう。


香川県は明治の廃藩置県の時に、しれっと津山藩から小豆島を奪還したのである。

淡路島だけではなく、国内でも島のシマを巡る争いは続いていたのだ。


塩飽市は小豆島の小豆島町と土庄町と直島の直島町で構成されている。


「まぁ、結局、岡山にあったところで、島のもんはどうせ、香川来たり、岡山行ったり、兵庫行ったりやろ?結局、どちらに住んだとて、結局、この大会で優勝せなあかんのやから。今回はたまたま備前から出場というだけ。あいつら頑張らな勝てんのんやきん。」


香川の本土では、

西の方の

丸亀市・善通寺市・三豊市・観音寺市・仲多度郡が合併して、西讃市に。

高松市と坂出市と綾歌郡が合併して大高松市に、

さぬき市と東かがわ市と木田郡が合併して東香市になった。


東香市は徳島っぽい田舎で、

香川っぽいのは大高松市と西讃市のあたり。

西讃市出身者は語尾に「~きん」とつけるため判別がしやすい。


香川は狭いため、一番東から一番西まで高速道路を使わずとも、

2時間もあれば到達してしまう。


北から南までなら1時間もかからないだろう。


しかし、あの徳島と一緒にされそうになる時に、

「阿波とは一緒になりたくない。」

と、讃岐の民は一致団結し、

クーデターによる民衆革命を成し遂げ、

見事に独立を成し遂げた県だ。


香川は成立順で言うと一番最後の県にあたる。

つまり、アメリカで言うとことろのハワイなのだ。


香川県民は小さいながらも独立しているのを誇らしげにしている。

が、内部は別だ。


内部での権力闘争は他人を気にしない徳島県民とは異なり、

比較的介入主義である香川県民はヨソの動向を内外問わず、ジーっと見ているのであった。




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