AI化・ロボット化・オートメーション化の進展により、

グラフ作成などのデータ処理や事務仕事はほぼ自動で作成されてしまう。

データ入力もマイナンバーカードの普及で、

マイナンバーカードに付属する信用情報や国民からの情報で勝手に自動生成されてしまう。早い話が体のいい『人数削減』であった。

今まで多くの人が必要だったものが、少ない人数でできてしまう。

人在はもう要らないのだ。

AI化の進展に伴い、日本国憲法の条文に記載されていた公務員の罷免規定に基づいて多くの公務員はベーシックインカムを払ったとしても、公務員は何もしない方がいいだろうという国の政治家の思し召しで、元いた公務員たちは禄はもらいつつ何もしないという悠々自適な日々を謳歌し、らんらんと暮らしている者も多い。しかし、彼ら彼女らも自己表現欲求を抑えきれず悶々としていた。

　この時代のAIはシンギュラリティの進展により、「頭」は機械の方が人間より優秀である。何でも機械に聴いたほうが最適案を示してくれる。最短時間で最善の行いができる。しかし、まだまだロボット工学には改善の余地ありで、人間の「心」をまだ理解できていないし、心だけではなく、肝心の機械の「体」も一つの専門の仕事しかできないのだった。心技体のうち、技術は飛躍的に上がって、税収は増えていった。

しかし、ロボットたちはシミュレーションゲームの住民のようには何でもできる百役の王つまり百姓人間にはまだまだ遠い。

まだ、専門の仕事に関しては、人間の役割以上のような行動はできるが、

人間のように何にでもなれる訳ではなかった。