着飾った「氷麗」なんか溶かして。今、君に会いに行く 

タイムリープものは数あれど、今回は主人公ではなく、お相手のヒーローが対象なのです。
そこはもう、フラットに読んでいただきたい。

タイムリープの旗手といっても過言ではない作者様。
今回も本当に、格段の安定感で読ませるし、
魅せてくれます。


ヒロインの葛藤、ヒーローの滲む後悔。前に進む意志。
どれをとっても、初々しくて。甘酸っぱい。良い。それが良い!

未来を知っているからこそ、奔走する氷麗の騎士。
突然、冷たかった婚約者が豹変することに困惑する令嬢。
彼の抱えているもの、彼女の抱えているもの。
それが、本当に「切なさ胸キュン」エッセンスとなって、読者様に迫ってきますから。

未来を知っているからって
全てうまくいくとは限らない。
だから、なお真っ直ぐに。
失いたくないから、ストレートに。

氷麗の騎士の真っ直ぐな姿にきっと胸を打たれるし
ヒロイン、ミアさんのまっすぐな姿に、胸が熱くなって。二重にきゅんきゅんするから!

こんな恋をしていたかもって、読者をタイムリープに誘ってくれるはずです。

または。
もしかしたら、未来でこんな恋があるかもと、読者様を誘ってくれます。


過ぎた季節は戻らない。
それは確かに。
でも、大切な感情と向き合うことは、まさにタイムリープにも等しくて。

もう一度、再会してみませんか。
着飾った「氷麗」なら溶かして。

想えば、たちまち火がついて。
雪どけの先に、きっと春があるように。
そんな期待感が高鳴る物語。

これは、遅いなんて諦めさせない
そんな壮大なタイムリープ・ハイファンタジーなのです。

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