少女との同行
「えっ?。」
少女は目を丸くして声がつい漏れてしまった
「肉体的に死んでもダメだ、
僕と言う存在、概念事消滅しなければ…僕は死ねない。」
少女が驚愕しているのを無視して彼は
スラスラと言葉を述べて行く。
「ぷっ。」
「あはははははは。」
少女は彼の発言に驚愕していたが少しづつ
笑い出す。
確かに驚きはしたが…、それ以上に面白いと感じた。
(やっぱり、私の勘は間違っていなかった、
お兄さんといれば、面白い事が起きそう。)
少女は退屈と縛られる事が大嫌いだ。
だからこそ、常識に縛られていない彼が
とても自由に見えた。
「何故笑う?。」
彼は疑問に思った、大抵の人が聞いたら頭がおかしい人と思われたりするだけだからだ。
だからこそ、笑いだす理由が分からなかった
「ごめんごめん、馬鹿にしている訳じゃ無くて、面白いって思ったんだ。」
「面白い?。」
彼には分からない、今の何処が面白いのか。
常人には理解できる訳ないのだから、
しかし、彼は少女とはまた違った方向に
狂ってただけなのだが…。
「だって死にたい何て普通思わないし、
多分「能力」関係かなその口振りからして、
何度か自殺したんでしょ?。」
「億を超えた辺りから数えてないな。」
「聞きたいんだけど、死ぬ事は痛いと怖い
どっちが勝つの。?」
「死に方による、一番痛かったのはマグマに身投げした時だな。」
「うへ〜、お兄さん良くそんな事できるね」
「とりあえず、話を戻すぞ、僕を殺せる者は
知らないか?」
「私からは「知らない」、としか答えられないね。他の人なら知ってるかもだけど。」
「そうか…。」
彼は残念そうに息を吐く。
「私の前で分かりやすくへこまないでよ。
とりあえず私の質問にも答えてね。」
「ああ、良いぞ、僕が答えられる
範囲内ならな。」
「早速だけどお兄さんは
死ねないんだよね?」
「ああ。」
「本当かどうか確認していい?。」
「確認…。どうやっ……。」
そして、彼が次に少女を認識したのは…、
彼の首が斬り飛ばされた後だった。
死にたがり 紫雪ラミ @480308
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