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森に入った時に声を掛けられてもそちらを見てはいけないと言われている。これは獣の鳴き声を人の声と勘違いして見に行くと、かえって相手がいきりたって襲ってくることがあるからだという教訓である。
特に、上から声を掛けられた時は、絶対に上を見上げてはいけない。長く鳴いていることが多いが、気に留めないようにして通り過ぎること。悲鳴のようなものはカケスやオナガの声であるので、気にせずともよい。
(1968年採話 N町 キムラ・キヨ 92歳)
※採話者注
N町に猿は生息しておらず、また樹上に住んで声を掛けるような鳴き声を出す他の生物も生息していない。要検討。
頭上 春道累 @contents_conten
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