あとがき(ネタばれ注意)
本作は2022年4~5月にかけて書いたものでした。これは「私なりの溺愛を描こう」と思ったのですが、ハイファンタジーの設定にしたのがまずかったのか? 溺愛あまあまラブストーリーというよりは、アイリーンの物語になってしまいました。
以下、ネタバレあります。
主人公、アイリーンは竜神の花嫁と呼ばれる特別な存在として生まれますが、本人はもとより周囲の人々も彼女が特別な存在であることに気付いていません。そのせいで、アイリーンは未成熟な体のまま十九歳を迎え、一年を待たずしてこの世を去る運命にあります。
自分の余命を知っているから、アイリーンは生に対する執着心が薄め。自分の関心があること以外はどうでもいいタイプ。その関心は、姉であり、ジェラルドであり、マリエであり。自分に優しくしてくれた人たちのとは気にしています。
細かいことは気にしないのと、何をされてもへこまない鋼のメンタルの持ち主なので、とても書きやすかったです。
ジェラルドは……あっさり陥落していたので言うことなし。保護者ヒーローでしたね~。ヒーローから溺愛されるヒロインを描こうと思ったために、ジェラルドは特に葛藤も何もなくアイリーンに落ちてひたすらアイリーンのために尽力しております。最後にはなんだかひどい目に。それでも「アイリーンが無事でよかった」と言い切れる彼は間違いなくスパダリですわ。
今作で読者さんをざわめかせたのはコンスタンツェでしょうか。悪い人ではないのです、ただただ息子ラブなお母さんです。アイリーンともいろいろありましたが、現在は離れて暮らす息子夫婦に「いつこっちに帰省してくるの」と連絡を入れては、孫チャンと遊ぶのを楽しみにしているおばあちゃんになっている気がします。
今作に関しては、小鶴さまから本当に美しい表紙画をいただきました。アイリーンを象徴する、鮮やかな青が本当に美しくて、目にするたびに時間を忘れて見入ってしまいます。
https://kakuyomu.jp/users/hodumi0125/news/16817330659638453505
またカサコさまからも凛々しいアイリーンのイラストをいただきました。彼女の持つ、性別不明の美しさがしっかり描かれていて、とても気に入っています。
https://kakuyomu.jp/users/hodumi0125/news/16817330659678936408
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黒衣の将軍と竜神の花嫁 平瀬ほづみ @hodumi0125
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