第35話雪男の伝説その二

「貴様ら…さぁ!ゆくぞ!!」


そう声をかけてきたのは部長である藤野涼子。

俺達オカ研の3人はイエティを探しにここのスキー場にやって来たのだ。


「はい!!」


すると俺は一つ気になる事があった。


「部長!?一つ質問があります!」

「お?どうした?輝也?貴様が質問など珍しいな?」

「あ、いや、昨日はその。」


俺が昨日の風呂の件に関して話そうとしたその時。


「却下だ。」

「え?その件に関しては一切話さぬ。」

「はいいぃぃぃ!!!!!」


俺は思わずそう叫んでいた。

やはりこれはイエティより部長の方が怖いんじゃねぇか??

すると部長は椅子から立ち上がる。


「よいか?貴様ら…私はとある情報を得た…よってそこにいくぞ!?」

「え?」

「は??」


俺たちがそう返すと。


「返事は!??」

「「はい!!!!!!」」

こうして俺達は部長の後ろをついて歩く。

いや、いつもの如く仁が先頭なのだが。


「部長?本当にそいつ、いや、イエティはそこの小屋に現れるんですか??」

「ああ!つい先日も被害者が現れたと聞く。運が良ければ遭遇するし悪ければ遭遇できない…それだけだろう。」


まあどっちもどっちかなと思わずツッコミそうになったが抑えておいたのだが。


「まあ!いくか??」

「「はい。」」


俺達は目撃情報のあった小屋へと向かう。

初めは晴天だったがその足を進めていくと徐々に雪がちらちら待ってきていた。


「ううっ!さむっ!!」


仁がいち早く声を上げる。

俺は空を見上げると次第に雲行きが怪しくなってくる。


「急ぐぞ!!最悪そこの小屋に泊まる覚悟だ」


部長はこういう時本当に男らしい発言をする。

そしてどちらかと言えばナヨっている仁が不安を口にする。

俺達の中ではそれがパティーン化されている。

すると先程までサラサラと落ちるだけだった 雪はシンシンと積もりそうな雪へと次第に変わってくる。

これは本格的に急がなければ。

俺達はそう思いながら山小屋を目指す。

比較的この山の標高は低く。

そして目撃情報のある小屋は割と下の方にあった気がした。

俺達は一歩また一歩雪であしを滑らせないように進む。

すると。


「ついたーーーーー!!!」

「見ろ?本当にあったであろう?ここが噂の小屋だ。」


仁の感動の声の後に続くように部長が話す。

そして小屋の中に入る俺たち。

簡素な1部屋にトイレだけが完備されたこの山小屋。

俺達は中に入ると一望する。

2段ベッドが両側に用意された、そして他にはテーブルナだけが残されている。

俺達は椅子にかける。

そして俺様は持ち込んできた夕食用の食事を軽く摂る。

すると落ち着いた頃…辺りは暗くなっていた。

カタッと音を立てると…シュボッという音を立て灯されるこの小屋の一つのランプ。

非常用なのかは分からないがここには電気というものは来てなく明かりはこれしかなちのである。

まあ登山者は早く寝るのだろう。

そして部長は腰掛けると口を開く。

よいか?ここに雪男が現れたという時の話をしようではないか。

とある三名の登山者がいたらしい。

彼らは出発は今日のように晴天だったらしいがやはり急な天候の悪化て休憩を余儀なくされここに辿り着いたらしい。

女性二人に男性一人というパーティはこの小屋に泊まることを決めると食事をすませこうして話をしていた時の事だ。

突然辺りは強風に見舞われたらしい。

そして小屋の中は薄暗かったのだが辺りにざっざっと足音を立てる音が聞こえたのだ。

3人は驚き身構えるも正体は分からないそのうち変な音が聞こえてきたらしい。

バリッ!バリバリっと。

3人はその音に恐怖を覚えた。

そして3人は部屋の奥でその恐怖に耐えようと一緒に小さく震えていたのだ。

次第にその音は次第に大きくなり…。

ぎいーーーーーーーっと音を立てそこから入ってきたのは。

口から血を滴らせ…自分達を見ていた恐怖の表情の真っ白な体毛に覆われた巨大な雪男だったのだ。

見ると口からは真っ赤な血が滴り落ちる。

「うわぁ!!それってヤバくないですか??」

「まあな…だが見てみたくもなる話というものだろう。」

「いや!ならないって。」


俺は小さくそう呟く。

すると…先程部長が話したような光景になってきた事を小窓から見えたように感じる。

すると。

ざっ、ざっとここへ向かう何者かの足音。

これはヤバイ。

俺はそう直感したのだが。

ガチャリとドアノブが回された気がした恐怖。

いつはいってくるか分からない恐ろしさ。

俺達は震える。

すると。


ぐちゅぐちゅ!

んっ!そんな音が聞こえた気がした。

やばい!本格的にやばい。


「いかん!逃げられん!!」


部長は焦りの声をあげる。

そしてバァンと扉は開いて。

これは。

お読み下さりありがとうございました!

どうなったか?

それはご想像にお任せいたします!、

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