あとがき(ネタばれ注意)

 この「私に塩対応の騎士様、実は私のことが好きらしい」は私にとっては最新作で、まさにこの6月に書きました。

 とにかく自分が楽しければいいというコンセプトのもと、ひたすら趣味と笑いに走って書いたので、書いていてめちゃくちゃ楽しかった作品です。


 今作は、竜と魔法が存在する世界。

 ヒロインのフェイはハードな過去を持っていますが、もろもろあって記憶が遠く、そこまで自分の生い立ちについて思い悩んではいません。思い悩んでいないことに少しだけ後ろめたさを持っていますが、基本的には「お給料上がらないかな」「今度のお休みは何しようかな」「おいしいものが食べたーい!」という感じで毎日を送っています。彼女は「いろいろあるけど、とりあえず今、目の前のことが気になるイマドキの女の子」というイメージで書きました。

 フェイの相手役、グレアムはフェイにとっては小うるさい上司。ダメだしばっかりです(フェイはいい加減なわけではありません、大雑把なだけです)。でもそれには理由があります。

 今作を何より盛り上げてくれたのは、変人丸眼鏡ことエレンでしょうか。

 美形だけど見た目に頓着、まわりの視線も気にならない。というより、たぶんわざとまわりをイライラさせているのだと思います。彼にもいろいろ言いたいことはあるんだけど、それを声高に叫べる性格ではないんですよね。ひねくれているんです。

 フェイが遭遇した「フィルニーの悲劇」は、実際に発生した火砕流の事故を参考にしました。フェイが生き残っている件に関しては、フィクションが入っています。火砕流の直撃を受けたら生き残ることは無理です。


 本作に関しては、多くの方に支えていただきました。

 この場をお借りして御礼申し上げます。

 皆様のおかげで、リハビリ作がぼちぼちと書けています。


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私に塩対応な副団長、本当は私のことが好きらしい 平瀬ほづみ @hodumi0125

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