第87話 日本の歴史の年代を忘れてしまった。妻に蹴られた。

昨日、私の故郷で祇園祭があったらしい。我が町の祇園祭でも300年の歴史があるらしいが、現在の形になってからは48年とか。ということは、私は第一回目には参加していたのかもしれない。ちょうど私が大学へ通うために再度渡米した年だと思う。お盆祭りとか秋祭りとか、祭りは割と多くあった様な気がするが、詳しいことはあまり覚えていない。しかし、妻に、私と一緒に初めて日本を訪れた時に、彼女も参加したことがあるのではないかとこの話をると、祇園祭は何かと聞かれた。いや、全くもって正しい質問です。私は、祇園祭というと、京都の祇園祭しか覚えていなかったので、その京都である歴史の古い祭りだと答えた。そこで、Googleで調べてみると、平安時代から行われている祭りだということ。そこから話が平安時代は1000年以上前から始まり、なくよ(794)平城京?ではなく、平安京だったが、京都が首都になった時代だとは答えられた。米国人には1000年以上前の話はヨーロッパにもどる。しかし、それは暗黒時代とも言われる中世で、ヨーロッパが文明的にはアラブ諸国や中国に遅れを取っていた時代だというと、妻は中世(暗黒時代)は15世紀から始まったと思っていた。いや、ルネッサンスが始まり、15世紀は暗黒時代の終わりだと告げた。それなら、中世期はいつから始まったのかと聞かれ、これも西ローマ帝国の終わりと共に暗黒時代に突入したはずだと答えられた。東ローマ帝国は暗黒時代/中世期の間ずっと存在していたのだが、あそこはヨーロッパではなく、アジア(最低でも中東)だと認識されているのだろう。と、色々そういう話をしていたのだが、今では私は西洋の歴史の年代の方を覚えているのかもしれないとも思ったが、「泣くよ(794)うぐいす平安京」や「むしご(645)めたいて喜ぶ大化の改新」とかで覚えた年代はいまだに忘れていない。「以後予算増える」の鉄砲伝来や「以後よく来る」のザビエル来日も。しかし、源氏物語と平家物語がこんがらがったりしている。 794は覚えているが、平安時代が、いつ終わったかは知らない。次が室町時代だったとも覚えていなかった。


まあ、そこまでは良かったのだが、日本の祭りは、収穫祭などの嬉しいことへの感謝もあるが、疫病などが流行った時に行う疫をはらうための懇願の祭りが多いのだと説明(まあ、西洋でも、世界中どこでも同じ様なものでしょう)した。その後、余計な一言が私に口から出てしまった、「日本の祭りって、結婚生活の償いと同じだな、、、」。私の側を歩いていた妻に蹴りを入れられた(両手に持ち物があったので)。

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