第86話 新しい日本童話を作りあげたが、妻には悪評(またやらかした)。
以前、2匹のシーズ犬を飼っていた(お世話をさせて頂いていた)。時々、その犬達に日本の童話を日本語で聴かせていた。と言っても、話はよく覚えていないので、「昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました。ある日、お爺さんは山へ芝刈りに行きました。お婆さんは川に洗濯に行きました。」「お爺さんは山の竹藪の中で光る竹の木を見つけました。竹を切ってみると、その中には女の子が居ました。」「お婆さんが洗濯をしていると、川上から、大きな桃が、どんぶらこっこすっこっこと流れ来ました。桃を家に持って帰ってから切ろうとすると、桃は真二つに割れ、元気な男の赤ちゃんが現れました、、、。」と言う感じで二つの話をごちゃ混ぜにして話していた。
犬達は2年以上前に天国へ行ってしまったので、もう話をしてやる事はない。しかし、昨年生まれた孫の為に、日本語で童話を話してやると良いなと妻に言われ、あの話しを妻が眠りにつく間に話す様に言われた。そこで調子に乗ってしまった私が、今は現代版があってそっちの方が興味深いかも知れないと言ってしまった。妻がどんな話なのかと聞いて来たので、「お爺さんは高原のカントリークラブへゴルフに出かけ、お婆さんは、洗濯の為にコインランドリーに行きました。お爺さんは、連れて行った若い秘書とホテルに入り、お婆さんはコインランドリーで知り合った若い男とラブホテルへ行くことになりました。その一年弱後、秘書とお婆さんが同時期に赤ちゃんを産むと言う面白い展開になるんだ。」と言ったら、「アホか?そんなの全く面白くも何でもない!」と切り捨てられた。現代風に切り替えた話は、孫にはできないが、犬だったら許容範囲かと思ったのだがと言い訳をした。犬にもするなと言われた。これはあくまで妻に対する冗談で、孫にこんな話は絶対しない(はず)。
しかし、ここで、息子が幼い頃(3−4歳くらいだったと思う)に入ったキリスト教教会の保育園で起こった事件を、2人共思い出した。「ジャックとジル」と言うと、米国では有名なマザーグースの童話としてよく知られている(以下に日本語の解説のページのリンクを貼った)。「ジャックとジルが2人で丘を登って行く、、、」で始まる話なのだが、その保育園で働いていた若い黒人の保育士が、幼い子供達に、その本を読んで聴かせていた。しかし、一度読み終えた後、「ジャックとジルはピル(不妊薬)を忘れたので、ジルが妊娠した。」という話にして語ったらしかった。これを聞いた妻は即に保育園を変えてしまった。私も性教育はまだ早すぎると思った。今回も、私がその保育士と同等の事をしでかしたと叱られた。子供に言い聞かせるつもりはなかったのだが、妻にも聴かせてはならなかった。
https://playroom.labo-party.jp/mothergoose/index41.html
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