私の勤め先では、オンラインの研修がたくさんある。幼児虐待、差別とハラスメントに発言の自由等に関する連邦（合衆国の）から、州と大学におけるの法律とルールについてオンラインで学ぶ必要がある。大体が６−７の章に分かれていて、1−２時間かかり、最後にちょっとしたクイズがあり、８割以上成功でないと再試となる。ハラスメント、性被害や児童虐待の件は非常に厳しいルールがある。児童虐待や性虐待などがあったかもしれないと認識したら、24時間以内にそれを上司に報告しないと、刑務所入りの可能性がある。米国では、カトリックの宣教師やボーイスカウトのリーダーたちによる、未成年者への性的虐待や、女子体操オリンピックチーム専属の医者がチームメンバーに、長年行っていた性暴行等が明らかになった為。連邦と州の法律が厳しくなった。疑惑を知りなら、何もすなかった者が多くいた為、通報を怠ることも犯罪とされてしまった。

私は、オンラインセキュリティーの研修の期限を忘れていたので、先週末、懸命にこなして終了させた。章ごとのクイズは、全問正解で通過していた。（ついでに、化学の教授（インド人）の院生（バングラデシュ人）が書いた論文を読んで、材料分析についての章への校正を頼まれてしまったので、余計に時間がなかった。土日に、こんなことを急に頼んでくるのは、インド人くらいだ。）

最後は全体を通したクイズが４問あったのだが、これに思ったよりも苦戦した。４問と言っても、ここでも８割以上の正解が必要なため、全問正解でないと終了できなかった。それまでの問題は、ほとんど全問正解で来ていたのに、その４問の第一問目に躓いていた。チョイスはA, B, Cとあり、皆正解の様に思えたが、私は一番正解らしいAを選んだ。しかし、それが間違えた解答だと返ってきた。再試となり、やり直しで、次はB選んだが、これも不正解。三回目の時は、もうこれしかないとCを選んだら、またもや不成果だった。きっとプログラムにバグがあると思い、「この野郎ー！」と怒鳴りながら、よく見ると、A, B, Cの下に何かちょこっと見えた。実は、スクロールしないと見えなくなっていた解答Dがあったのだった。年取って視力が落ちているので、フォントをでかくしてこ字が読みやすい様にしてセミナーを受けていたので、最初の三つの答えしか見えていなかったのだ。D: All of the above.（上の全て）だった。

この話を妻にしたら、かなり笑われてしまった。爆笑しながら、「あんた、ばか？」とか言われた。普段からネットやメールについて色々と質問してくる妻にこれを言われて、かなり頭にきてしまった（妻にではなく、このくそオンライン研修について）。妻に真っ向から逆らうと、後が怖いので、次にコンピューター・携帯等に関して質問（きっと同じことを何度も聞いてくる）をされた時に、皮肉でも言ってやる、と内心思ったのだった。