私たちがシリコンバレーに住んでいた間におきたブラックマンバ事件は、きっと悪戯電話だったのであろうと言われている話は、以前書きました。しかし、逆に、死者が出て、毒蛇も見つかったが、真相が不明なケースもあるのです（別の州で）。今日はその話です。

もう２０年前の話ですが、あるスコットランド人のプログラマーが、米南部の、クリントン大統領出身として有名な（誰もそれしか知らない）州の州都の空港の近くで、レンタカーの中で亡くなっているのが発見されました。蛇の毒がかかった彼の遺体には、毒蛇に噛まれた様な跡もありました。彼は、彼の経営するビジネスのための出張で、スコットランドから、米国のこの州へやって来ていました。そのついでに、フロリダ州の蛇を専門に扱うディーラーから毒蛇を何匹もオーダーしていたそうでした。そして、今空港で、それらの毒蛇を受け取っていたのでした。こうやって、米国への出張のついでに、毒蛇を購入するのは、初めてではなかったとか。

彼の遺体が発見されたのと同じくらいの時刻に、"Live Venomous Reptiles"と表示された箱が、彼の遺体が発見された場所から１キロほど離れた交差点で見つかりました。宅急便のトラックのドライバーが、その箱の中を見てみると、コブラが見えたので、彼は、すぐに警察へ通報しました。通報を受けた警察は、動物園の蛇の飼育員に連絡を取り、毒蛇を受け取ってもらいました。警察は他殺ではないと判断したのですが、この４匹の猛毒を持った蛇が、どうやって死体が発見された現場から１kmほど離れた道路まで移動したかは不明のままです。（個人的には、死体を見つけた誰かが、箱を盗んで逃げ、箱を開けてみてびっくりして、それを別の場所へ捨てた可能性が高いと思っています。）

なお、スコットランドに住む犠牲者の奥さんは、新聞記者のインタビューを拒否したそうです。この犠牲者は、以前にも、米国で毒蛇をネットで購入していたが、その蛇がどこにいるのかも不明のままです。これは、毒蛇の闇取引で金を儲けていたのではないかという説もあるようです。

４匹の毒蛇は、https://www.theguardian.com/uk/2004/may/24/usa.worldの記事には以下の様な英語の説明があります。ブラックマンバ（カリフォルニア州パルアルト市で逃げたと言われた毒の強い蛇）が一番危険で、その毒は２滴で人間が死ぬほどで、一匹が２０滴（１０人殺せる量の毒）ほど毒牙に備えているとか。長さも4mを超えるとか（馬並に速いし）。次にグリーンコブラも噛まれたら３０分以内に死に至ることもあるとか。他の二匹はそれほど危険ではない。

Black mamba

One of the deadliest snakes in the world, the Black Mamba can grow up to 14ft. The swift black mamba comes from southern Africa. As little as two drops of venom can kill and each carries up to 20 drops of venom in its fangs.

Green mamba

The bite of the green mamba can be fatal in as little as 30 minutes. Mainly found in tropical or wooded areas of south and east Africa, it can grow to between 4ft and 7ft.

Forest cobra

A close relative of the Egyptian cobra, this species is found in the subtropical rainforests of Africa. It grows to 8ft or longer. Not considered the most dangerous of cobras, its bite nevertheless can be lethal without medical intervention.

Twig snake

Named after its bark-like colouration, the snake is found in eastern and southern Africa. A rear-fanged species, its bite is not normally dangerous, but it has been known to kill. The largest specimen measured 4ft.