第59話 戦争と平和を読んでみた、その動機は?

と言っても、実は、長々と続く戦法が省かれたバージョンだった。それでも、英語で600ページ以上の、私が読んだ本の中では最長クラスだったと思う(完全版は1300ページ以上)。しかし、なぜトルストイの戦争と平和を読もうと思ったかをここで紹介すると、きっと、又、そんなアホな理由かと思われてしまうだろう。実


実は、チャーリー ブラウンのテレビ特番の一つに、ハッピーニューイヤー チャーリー ブラウン と言う番組が放送されのがきっかけになった。この手のチャーリーブラウン特別番組は、息子の為にほぼ全て録画しておいたのだが、実は、毎年再放送されていた。


http://localcactusclub.cocolog-nifty.com/in_my_room/2022/01/post-7a3b13.html


1986年の作品だと言うことは、息子が5歳の時の話。この番組では、ニューイヤーパーティーがあるのに、「戦争と平和」の感想文が冬休みの間の宿題として出ていたチャーリーブラウンは、この課題が気になってしょうがなく、ついには、寝坊してしまい、あこがれの赤毛の少女とはダンスできなかっと言うあらすじ。


その番組を見た後で、「戦争と平和」や「罪と罰」が息子との会話に出てきたのだが、どちらも読んだ覚えがなかったの。罪と罰は映画を見たか、一部が教科書に載っていた様な記憶もあったが、罪と罰は長いと言う評判が先走りしていた。きっと歴史か社会の他の教科書に載っていたと思う。しかし、いつも息子に偉そうな事を言っている父親のくせに、読んだ事もないとは言えないと思った。息子の前で、「戦争と平和」を読むぞ!と宣言してしまったのだ。そして、翌日、本屋へ出向いて、上記の600+ページ版を買ってしまった。


お陰で、それから、一月ほどかけて読んだと思う。「戦争と平和」を読んでいる事が、教授にばれても、無駄な事をしていると叱られる事もなく、読み終えた。(空手の一週間合宿に参加した時は、教授の通勤中のバスから、道着を着て、早朝、裸足で走っている私が、教授に目撃され、グループの他の大学院生に、パジャマを着て裸足で朝早くからランニングをしていたと言いふらされた事あったのだが。)勿論、この本を読んでいたのは、暇な時間だけで、空手の合宿の様に、泊まり込みで、一週間研究を休んでいたわけではなかった。


まあ、なんとか読み終えて、その感想はと言うと、長かったと言うのが一番。今でも覚えているのが、主人公は留学帰りのピエールというインテリ系だった。ボルコンスキー一族の兄、アンドレは軍人だった。妹はマリアだったと思う。他の登場人物は余り覚えていない。自分として、へなちょこのピエールよりも、軍人のアンドレの方が同感できた様な覚えがある。しかし、奴は、家庭を顧みない、ある意味で、典型的な昔の日本人夫の様にも思えた様な気もする。そして、ナポレオンが出てきたかも覚えていない。


その後、ホメロスのイーリアスも読んだが、これも戦いが長引き出して、本気では読めなくなった。アンナ カレーニナも読んでみようかと思ったがやめた。レオ・トルストイ自体には興味が湧いて、好感を持てた。貴族としての特権を放棄したと言うところも尊敬できた。ピエールがトルストイだったのか?


まあこの程度が私の文学青年ぶりだった。カクヨムの読者の中には、「戦争と平和」に詳しい方は多いと思うので、間違いが有れば、ご教授願います。

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