応援コメント

第48話 基礎研究の楽しさ」への応援コメント

  • @fumiya57さま

    こんにちは。

    実験物理の分野では、いまでも研究のための装置を組み立てるところから始めるという流れは続いているのでしょうか? 私は化学でしかもかなり応用よりの分野にいますが、私が院生だったころが「自分の装置は自分で作る」と「時間を金で買う」の転換期をながめていたような気がします。ちょうど、大きな研究に大きな予算がつくようになった時期だったのでしょう。

    いまでもまれに自分で装置を開発し、それをもって「初めて」の手法で既存の現象を分析している研究者もおり、まだ化学の分野では多少はその余地が残されているようです。

    実験で出した結果と理論から導かれた結果がうまく合うと(理論のほうの結論を導くからくりは置いておくとして)、とても興奮しますね。

    作者からの返信

    佐藤宇佳子様、

    コメントをありがとうございます。

    私の院生時代の友人は、物理化学専攻で、長年かかって自作したフェムト秒レーザーの調整に成功した当日、それで実験をしようとしたら、彼の教授が、フライトシミュレーターで、ちょうどボーイング747をニューヨークのJFKエアポートに着陸させていたので、譲ってくれず、実験できなかったのでした。それからしばらくしないと、このフェムト秒レーザーはうまく調整できず。何ヶ月後にやっと実験ができたそうでした。グループの中では、教授が一番子供っぽかったようでした。この教授がハーバードの院生だった時の教授(私のエッセイに出てくるゲリーの教授と同じ人です)とポスドクはノーベル賞をもらったのに、ポーランド人の別の大学の教授がもらってしまい、彼はもらえなかったのでした。

    私の教授の要望(命令)で、私が書いた博士論文から全てのデータを含む詳しい論文を専門誌に載せました。すると、理論屋がそれを下に、計算をして、私のデータとうまく合致する量子力学的な計算結果を別のジャーナルに発表していたのを見つけた時は嬉しかったです。


  • 編集済

    私の研究していた、フランス哲学で法哲学は、日本では何の役に立つか分からない、親にも内容を話ても、大学で何やってんだ?というようなものでした。

    ただ、授業の単位認定の厳しさから、あれに比べれば、どんな仕事上の困難にも打ち克つ自信だけはつきました(?)

    結局、自分の為だけになったわけでして。そういうのも大事ですね。
    しかし博士課程は単位取得だけで論文は出せず仕舞。最終学歴は法学修士です

    作者からの返信

    晁衡さん、

    コメントありあとうございます。

    文系だと、この実際の物に繋がる研究からは遠い分野がもっと多いでしょうね。実は、私の従姉は、名古屋大学で研修医だった時に出会った法学部の助手と結婚しました。後に名大教授になりましが、従姉いわく、週に一二度しか大学には行かず、部屋に篭って物書きをしている。義母にあたる私の叔母の話では、何の役に立つことを研究しているんかと聞いたら、自分から、実用性のない政治学(国際政治学)を研究していると答えたそうです。米国なら、名大クラスの大学の法学部の教授は、その大学の教授の平均的な給料の2−3倍は貰っていて、実際に弁護士として役立つスキルを教えていると思います(大学院のLaw Schoolの話ですが)。逆に、従姉の旦那さんは、学部によらず、ほぼ同じ給料を貰って、学問だけに集中している。日本らしいと言えば、それまでです。現在の米国の大学は、このようなリベラルアーツと言われる、教養関連の科目や学部まで廃止しさせろという、右側からの圧力を受けています。金にならないなら、教える必要はない、と言う感じですし、自由な発想は危険でうあるとも言ってます。まあ、保守の考えそうなことです。多様性とかも攻撃されてます。