第47話 基礎研についてもう少し

昨日に続き、基礎研についてもう少し。基礎研は1%ほどしか実際の製品になる可能性が’ないと書きましたが、実際にその確率がどうかは調べていません。実は、それよりももっと低いかもしれません。最近、日米両国で、基礎研から実際の製品になるような研究が奨励されているように思います(ということは、基礎研が基礎研らしくなくなっている面もあると言えると思います)。ある意味で、基礎研は宝くじみたいなものであると認識しています。そして、その確率は分野によってことなります。前述の、素粒子関連の研究が実製品につながることは、まず私の生きている間にはないでしょう。しかし、基礎研の副産物というものも多くあります。例えば、World Wide Web (WWW)ネットワーク。これは、あのCERNで得られた莫大なデータを世界中の研究者の間でシェアする必要があったのがきっかけで、MIT所属の物理学者から発案されました。基礎研ではありませんが、アポロ計画での最大の副産物は、コンピューターの発展と言われています。ロケットを打ち上げるのに、莫大な計算が必要でしたから、計算機(コンピューター)の発展は絶対に必要でした。他にも副産物と言える技術はたくさんありますが、気象学の発展もその一つです。戦後、アポロ計画を始めるに至って、NASAは世界中の気象学者研究のリビューをした結果、日本が一番進んでいることがわかりました。おかげで、多くの気象学者が日本から移住してきました。私も、個人的に、三人の先生たちに出会ったことがあります。みな東大出身の気象学者でした。他にも、米国でも最も有名な気象学者といえば、シカゴ大学の藤田哲也博士です。竜巻の研究でフジタスケール(今は、さらに進んだエンハンストフジタスケールEF Scale)という竜巻の強度のランクの発案でです。ハリケーンや竜巻の研究が進み、予測も精度が上がり、おかげで、多くの命は救われていると思います。


私の個人的な考えですが、人間の進化(ここで、私は、生物学的な進化ではなく、社会的なものを語っているのかもしれませんが)は、技術的革命と共に起こっています。人類がここまで進化できたのも、まずは、道具を使うことを覚えてことで、武器を作成し、狩られる立場から、狩る立場に変わりました。そして、その後は、道具とその道具の材料となる物質の開発と共に歩んだのが人類の歴史です。石器時代、青銅器時代、鉄器時代が、歴史となる前の古代であり、それは材料によって区別されているのを見れば明らかだと思います。またもや個人的な見解ですが、今は、シリコン(半導体)の時代であると思っています。構造材料としては、今でも鉄ですが、今はソフトの時代、それを支えてきたのはシリコンチップの上に製造されるコンピューターであると。現在においては、そのシリコンを超える材料の開発に関する研究が盛んです。化学の先生たちは、今は、高分子、プラスチックの時代だと思いってますが。マイクロプラスチックは確かに大変な問題だなとは言ってあげます(笑)。もう半導体基盤に基づくハードの時代は終わり、今からはソフト時代だという人もいますが、パンデミックの間に浮上したチップ不足問題で、世界中の先進国が、また、半導体生産に力を入れています。日本政府も、米国政府と同じく、世界一の半導体技術を持っていた時期があったのに、逃してしまったことの責任は誰が取るのでしょう?その話は置いておいて、人類が消滅の危機にあったときに、それを救ったのは、新しいテクノロジーだったと信じている私です。現在、人類がが直面している問題は、人類を消滅させる可能性があるものがいくつかあります。地球温暖化と環境破壊、そして人口の爆発、地球が悲鳴を上げているという人も多いですが、私は、地球には人間の行き過ぎに対して、それを修正する機能が備わっていると考えています。地球は、人口の増えすぎた人間が及ぼす影響を減少させるために、実際に今起こっている災害や伝染病などを通して、人恋を減らすだろうと予測しています。これに立ち向かえるのは、新たな技術しかないとも信じています。これに関して具体的話は書きませんが、そのために、人類は研究をケチってはいけないのだと信じています。


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