嫁ぎ先は職人の家でした。私の実家も職人の家でしたが、父は本来なら学問の道に進みたいと高等師範に通っていた人でしたので、根っからの職人の義父とは毛色が違っていて驚きました。
でも私は落語が趣味でしたので、いつも落語の世界で遊び、出てくる職人さんの威勢の良さや粋さや、べらんめえ口調に惚れ惚れしていましたので、義父や夫の威勢のいい口調は気に入っていました。
子供が小さかった頃、夏に帰省しほぼ1か月近く実家にいると、久しぶりに東京へ帰ると、喧嘩とまではいきませんが口調の激しさにちょっと戸惑うこともありました。
博士のご実家では、お母さまを想像すると、さぞ激しく生き生きとした会話が飛び交っておられたことでしょうと思います。
作者からの返信
@88chamaさん、
コメントをありがとうございます。
科学者の中には、インテリ系の家系と職人系の家系からきた者、両方がいますが、実は職人系が多いです。特にエンジニアリング(工学部)となると、職人の家族を持つ者が多いです。
我が家は、最初は建具屋でしたが、父は建設会社を受け継ぎました。日本の建物状況が変わり、建具屋は廃業するところら多くなりましたが、母は、ベッドフレームの下請けを始めて、建具屋と兼業していました。
母は短期でしたが、さすがに父親(私の祖父)に厳しく育てられていたので、言葉遣いは悪くはなかったです。一軒家だったので、声は家族全員大きかったですが。
福岡もですが、広島も方言で会話が、関東の方からしたら喧嘩してるようにきこえるらしいです。
うちも旦那のダイソ◯のように食べ物をたべるは助かります。食べ放題や回転寿司など、旦那がいるとメニューが増えます。私と子供だけじゃ食べきれないから、品数が少なくなります。
博士のお料理が美味しいんでしょうね。だんなも料理しますが、
ー頼むから鍋の素を素直に使って?
です。まずいです。本人、美食家といいますが、めちゃくちゃまずいです。
作者からの返信
茶々アルトさん、
>本人、美食家といいますが、めちゃくちゃまずいです。
これには笑いました。ご本人は美味しいと思っておらるんですよね?
言葉もそうですが、音声のボリュームが違うんです。私の生家の周りには家がないし、敷地も広いので、大声で怒鳴り合ってようやく聴こえるようなケースも多いので、我が家の住民は声がデカかったのです。私も隣町の叔母の家に行くと、声がデカくて近所に聞こえると叱られていました。
う〜〜ん、妻の立場からいえば、素敵な旦那さまです。
うちの人も優しいですけど。
専業主婦か、そうでないかで、やはりちょっと違ってくるようにも思えますけど。
昔、美容院に行くのを夫にたずねたら、米国人の女性がいて、美容院に夫の許可はいらないと笑われました。
祖母は夫に従う典型的なやまと撫子でしたので、今の私を見たら、本当にびっくりする事でしょう。
時代が変わっていきますよね。
作者からの返信
雨 杜和さん、
コメントをありがとうございます。
我が家では、主婦と夫の役割なんていう概念は消えてしまいました。
義母は自分の娘でもキッチンに余り入れたがらない女性だったので、妻はいわゆる家事を余りやっていませんでした。皿洗いとかも、私は、従医学研究所のビーカーとかを洗うバイトをしたことがあったので、なんとも思わずやってました。いまでも、家の掃除は妻が始めます。彼女の方が綺麗さにうるさいのが理由ですが、疲れると、やっといてとなります。私の思い通りなら、掃除は月一くらいになってしまうかもしれません。
確かに、美容院へ行くのは夫に許しを得ることではないでしょうが、私は運転手としてついて行かされます。コロナで行かなくなったので、今は問題ないですが。美容室で、他は女性客なのに、待っているのは少し恥ずかしかったです。一応、たまに、ご主人が待っているケースもありましたが。お男は邪魔だという感じでした。産婦人科の待合室も男が付き添った女性は20%くらいしかいませんね。
何度か、ショッピンモールのトイレの前で、待っている間、ハンドバッグが面倒なので、持って手くれと言われ、出てくる女性客に変な目で見られていました(笑)。
我が家の常識は、米国でも常識ではないのです。
戦前の比べれば、社会は変わりましたが、まだまだ、女性には不利なことが多いように思えます。米国でもそういう点は数多くあります。
私の妻は、殴ってこい、とは言いませんが、似たようなものです。
料理は普段は自分が食べたいものを自分で作りますが、カレーライスだけは私に作れ、といいます。
どこかに出掛ける時も、後ろの座席に座って、私はショーファーのようなもの。
後ろから、あそこに行け、と指示を出すだけです。
掃除、洗濯は私の仕事。
ただ息子の教育は妻が担当ですが、金は出すけど口は出さないみたいです
作者からの返信
晁衡さん、
コメントありがとうございます。
ほぼ似た者同士ですね。
カレーはお得意の料理なのですね。私の妻は、時々、料理しますが、私がそばにいて、手伝うのが当たり前だと思っています。
車の場合、私の妻は、助手席に座って、スピード落とせとか、色々とけちをつけてきます。
@fumiya57さま
こんにちは。
大笑いさせていただきました。なんて素敵なご家族なんでしょう。
奥様が議論=喧嘩と思っていたとのこと、驚きました。そう思うのは日本人、特に女性に多く、その対極がアメリカ人だと思っていました。
でも、そのような考え方の女性が理論物理屋さんと結婚されたなら……戸惑うでしょうね。戸惑いから、無視、そしてうまく利用する。奥様の変遷がとても興味深いです。でもそこに一貫して愛情が感じられるのが暖かいです。
奥様と一緒になって「勝手に暴走させておけ」とあきれていた息子さんも、結局はアカデミアの人になったわけですよね。
作者からの返信
佐藤宇佳子様、
コメントをありがとうございます。
正直、私は、仏の手の平の中で踊らされていた悟空の様な状態なのではないかと思っています。理論なんて無視すれば、私の議論は無いと同じだという所へ落ち着いている様です。まあ、私がグタグタと理論を展開していくと、無視されます。実は、今の大学の学生は、私が突っ込むと、たじたじしてしまうのですが、その学生達の前で、妻にやられている私の面子は、潰れます。今では、ロスアラモス国立研究所で働いている女生が、未だうちの研究所にいた院生だった頃、私のことを褒めすぎるのを、妻がもう辞めろと言って叱ってました。所詮、理系の倫理は、文系には敵わないのですね(特に敵が妻に場合)。
私は実験屋で、理論屋ではありませんが、論理的な考え方は負けないと思います。
息子は、理工系ではないのですが、大学で教えたり研究するのが楽しくてたまらないようです。料理も好きで、嫁よりもよく料理しているようです。40を超えてから、生まれた孫の面倒もよく見ています。