第11話 高校生物で赤点をとりそうになった男。

最近、勤め先が、バイオナノテクノロジー関連の研究ばかりやっている。おかげで、生物専攻の生徒に装置の使い方を教える機会が増えた。彼らとは、同じ科学を学んでいると言っても、話が通じないことがよくある。それは、彼らが、数学や基本的な物理学を理解しないことが多いという理由もあるが、私が、生物が嫌いだったからでもある。今でも、好きではない。特に、高校生の頃、数学と物理は得意で、化学もよくできた。しかし、生物はまったくだめだった。国語の古典並みにできなかった。(ちなみに、英語は並だったので、それを克服するため米国留学を希望した話はもうすでに書いた。)特に、あの頃の生物は、花の部位や動物の体の部位の名前を多く覚えていなくてはならなかった様な気がする。遺伝子関連の確率の問題はよく解けたが、他は覚えることが多すぎて、面倒臭いので生物は苦手だった。赤点ギリギリだったのだが、クラス全体がある不正をして赤点を間逃れた経験もある。近況に私の状態を表す図を二つほど貼りつけた。


まずは、この図が私の高校生物に対する印象。

https://cheezburger.com/8431735040/school-fail-physicists-are-good-at-labeling-birds


そして、このリンク。「セルってなんだ?」と私はいつも思っている。そいえば、セルって日本語では細胞なんですよね?

https://twitter.com/LoversScience/status/522866492400873474


生物学はごちゃごちゃとした物の名前を覚えて、ああだこうだと言う。しかし、数式が出てこない。数式が出てこない科学とあるのか?というおのが私の考えである。


ただし、パンデミックの間に学んだ抗体の話。これは格闘技に、前もって敵(ウイルス等の病原体)の得意技や戦い方を習っておけば(ワクチンが教えてくれる)、戦い安いというのと同じだと悟った。しかし、生物学者に、この例えを話しても、まあそんあんもんだが、そんなにシンプルではないと必ず答えてくる。それは、君らが、物事を複雑にしすぎるからだろうと言い返す。二つ目のリンクの生物学者と物理学者のセルの図の違いが、まさにこれだと思う。




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