10:エピローグ……という名の特別レッスン♪

※今回は少女に戻ってます


//SE 柔らかい波の音


//SE カモメの鳴く音


//SE 砂浜と木の床を歩く音


//SE 木のドアをノックする音


「はぁい、勝手に入ってきていいわよ」//ドア越しに少しくぐもった声で


//SE 木のドアを横滑よこすべりで開ける音


「ようこそ、私のアトリエ兼リゾート地へ。歓迎かんげいするね」//うれしそうに


「しかし、このアマルフィ海岸まで来るとは……流石さすがは私の教え子ね」//感心する


「で、大学はどこになったの?第一志望は合格したかな?」//静かに聞く


//SE 紙の音


「えーと……って、これ私がいる大学じゃない!」//驚く


「まだ教えてもらうことがある?私のゼミに入るのも決めたの!?」//さらに驚く


「ちょっと……何かコワいぞ、キミ」//軽くおそ


「も〜、しょうがないなぁ」//あきれたように


「……」//ため息(あきれとうれしさをまじえて)


「まぁ、いいや。その代わり、今まで以上に厳しくいくから覚悟かくごしなさいよ!」//明るく


「で、今は何をしてるかって?陶器とうき作りね」


「たまには、土にふれる事も大事だからね。それに、自分だけの物が作れるから、最高よ」//楽しくも


「何なら、キミも作ってみる?本日の特別レッスンね」//楽しそうに


//SE 木のイスに座る音


//SE ろくろの回る鈍い音


「まずはろくろをさわってごらん」//耳元で


「あぁ、そうじゃない!もっとゆっくり」//ちょっとあわてて


//SE どろのはねる音


「あぁ、もうぐちゃぐちゃじゃないの〜」//うんざりとして


「まぁ、いいや。リトライしてみようね」//明るく優しく


//SE ろくろの回る鈍い音


「それじゃ、やってみよう」


//SE 粘土ねんどをさわる音


「いいかい、ゆっくりとさわって形を作ってね」//近くでゆっくりと


「そうそう、静かにゆっくりと上げていけばいいわよ」//自信をこめて


「あっ、今、手がふるえたわね?」//いたずらっぽく


「安心していいよ。ちょっと間違えたぐらいがあじがあるからね」//安心させるように


「(鼻歌)」


「よし、完成ね」


「これは後日ごじつかまに入れて焼くから、今日は私の花瓶かびんを色付けしようね」


//SE ものを置く音


むずかしいことは言わないから、キミの好きに色付けしてみてね」


//SE 筆に色をのせる(ぬめりけのある音)


//SE 筆を動かす音


「おぉ……何か色合いが良いわね」//驚いたように


「キミは、ひょっとしたらこちらの方に才能があるのかもしれないなぁ」//近くで見守るように


//SE 筆のスピードを上げていく



//SE 最後に筆を離す音


「うん、綺麗きれいだね」//納得するかのように


「これが、二人の初の共同作業になるのかな……」//無意識につぶやくように


「……!」//無意識に言ったのに気づいて


「い、今のはそういう意味じゃないからね!!」//大慌てで


「……」うれしそうなため息


「まぁ、いいや。改めてこれからもよろしく」

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【ASMR】天才少女ノノノ先生のプライベートレッスン 睦 ようじ @oguna108

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