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2023年8月10日 22:44
読後感がすごく良くて、その感じにこのコメントを添えることは無粋なのではと思いましたが、とても好きな作品なので書かせていただきます。周りに靡かない・媚びない女を手に入れたと思ったのにそこから少しずつズレができて、自分であっさり手放せたと思ったのにやっぱりどこかでひっかかっていた鎌田さん。その鎌田さんも、欲しがっていた子どもも捨てて、浮気相手の男に捨てられないようにしたい雅。この二人の「どこにも行けない」という鬱屈した絶望が最後洞窟で交差する、その話の流れの美しさが素晴らしいです。結局かがり火にしていたものが違うから、鎌田さんが望むような終わりはなかったというのもいいな〜としみじみ思いました。冬場さんが描く人間たちはとても愛おしいです。静かで、でも己の感情にぐらぐら揺さぶられて、どうしようもなく愚かな人々。人間の感情って、やっぱり呪いみたいなものですよね。
作者からの返信
感想ありがとうございます。意図を汲み取っていただけて嬉しいです。これからも精進しますので、気が向いた時にまた読んでください。
読後感がすごく良くて、その感じにこのコメントを添えることは無粋なのではと思いましたが、とても好きな作品なので書かせていただきます。
周りに靡かない・媚びない女を手に入れたと思ったのにそこから少しずつズレができて、自分であっさり手放せたと思ったのにやっぱりどこかでひっかかっていた鎌田さん。その鎌田さんも、欲しがっていた子どもも捨てて、浮気相手の男に捨てられないようにしたい雅。
この二人の「どこにも行けない」という鬱屈した絶望が最後洞窟で交差する、その話の流れの美しさが素晴らしいです。
結局かがり火にしていたものが違うから、鎌田さんが望むような終わりはなかったというのもいいな〜としみじみ思いました。
冬場さんが描く人間たちはとても愛おしいです。静かで、でも己の感情にぐらぐら揺さぶられて、どうしようもなく愚かな人々。人間の感情って、やっぱり呪いみたいなものですよね。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
意図を汲み取っていただけて嬉しいです。
これからも精進しますので、気が向いた時にまた読んでください。