故郷
ときどき帰ってくるホームタウンのようになりつつあるこの場所で、かつて追っていた作家さんの新作を読んでみると、作風が変わっていなかったりして……不思議。
少しずつ、でも確かに、時代が移り変わるうちに気がついたら己も変わっていて、生まれる作品も変わる。いやそうでもないのか?
自分の過去作を見返せば修正したくなってしまってキリがない。どうにもならないほどの修正箇所を発見して削除したことは、いったい何度あったか。ざっと数えても5作はある。だから私は、古い拙作は読まない。今は「拙作」なんて謙遜したくなくても、いつか「拙作」と言うようになる。
どうやら随分昔に読み始めた作品が完結したらしく、しかし文字数を見れば本1冊作れる量だ。変わるも変わらないも私には関係ない。読み終わるより前に他事に手を出す未来が目に浮かぶが……これまた不思議。一向に飽きがこないものごともある。その人にとっての飽きないことが、作品を書くことなのだろう。
塵専用宝箱 紫田 夏来 @Natsuki_Shida
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。塵専用宝箱の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます